米に関するマンスリーレポート(令和7年1月号)の公表について
2025年01月20日
農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート(令和7年1月号)」について取りまとめた。
●令和6年11月末の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差▲44万tの260万tとなっている。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差▲49万tの201万t、販売段階で+5万tの59万tとなっている。
●令和6年産米の令和6年12月の相対取引価格は、全銘柄平均で24,665円/60kgとなり、前年同月比+9,725円(+60%)、前月比+704円(+3%)、取扱数量は、前月同月比+25%となったところ。令和6年12月までの年産平均価格23,715円/60kgは、出荷業者と卸売業者等の間の取引価格としては、比較可能な平成2年以降で過去最高の価格である。
●米穀機構の米取引関係者の判断に関する調査(令和6年12月分)によると、主食用米の需給動向の現状判断は前回調査と比べて+7ポイントの「大幅に増加」、見通し(向こう3カ月)判断は+9ポイントの「大幅に増加」。米価水準の現状判断は前回調査と比べて+3ポイントの「やや増加」 、見通し(向こう3カ月)判断は+9ポイントの「大幅に増加」。
●米穀機構が公表している「米の消費動向調査」(令和6年11月分)によると、1人1カ月当たりの精米消費量は、前年同月比+2.2%。うち、家庭内での消費量は前年同月比+3.0%、中食・外食では+0.6%。
●精米購入時の動向について、入手経路は「スーパーマーケット」が最も多く、次いで「家族・知人などから無償で入手」、「インターネットショップ」の順。精米購入経路別の購入単価は、 「インターネットショップ」が最も高く、次いで、「デパート」「スーパーマーケット」の順。令和6年11月の家庭内の月末在庫数量は6.6kg。
●総務省が公表している消費者物価指数(令和2年基準)によると、令和6年11月の米類の指数は対前年同月比+63.6%の162.9ポイント。
●総務省が公表している小売物価統計によると、令和6年12月のうるち米の小売価格(5kg当たり)は、コシヒカリで対前年同月比+68.4%の4,018円。 コシヒカリ以外の銘柄の平均では、対前年同月比+67.4%の3,868円。
●米穀販売事業者における令和6年11月の販売数量は、対前年同月比で小売事業者向けが93%、中食・外食事業者等向けが100%で、全体としては96%となった。(令和元年11月の販売数量と比較すると98%)。前年同月を基準にした令和6年11月の販売価格の値動きは、小売事業者向け159.8、中食・外食事業者等向け133.7。
●令和6年12月の小売価格(POSデータ)の平均価格(5kg当たり)は、対前月差+25円(+0.7%)、対前年同月差+1,472円(+73.1%)の3,485円。
● 令和6年4月以降の販売量は、令和4年及び5年と比較して堅調に推移。令和6年8月は南海トラフ地震臨時情報(8月8日発表)、その後の地震、台風等による買い込み需要が発生したこと等により、8月5日以降伸びが著しい週が3週継続。9月2日以降の週は前年を下回る水準で推移し、12月30日の週は対前年同期▲9%。
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