米に関するマンスリーレポート(令和6年12月号)の公表について
2024年12月23日
農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート(令和6年12月号)」について取りまとめました。
●令和6年産水稲の作付面積(子実用)は、135万9,000ha(前年産に比べ1万5,000ha増加)。うち、主食用作付面積は、125万9,000ha(同1万7,000ha増加)となった。
●水稲の全国の10a当たり収量は540kgと見込まれる。
●収穫量(子実用)は、734万5,000t(前年産に比べ18万t増加)の見込み。うち、主食用の収穫量は679万2,000t(同18万2,000t増加)の見込み。
●農家等が使用しているふるい目幅ベースの全国の作況指数は101の見込み。
●令和6年10月末の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差▲45万tの245万tとなっている。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差▲48万tの187万t、販売段階で+4万tの57万tとなっている。
●令和6年産米の令和6年10月の相対取引価格は、全銘柄平均で23,961円/60kgとなり、出回りからの年産平均価格は前年産+8,721円(+57%)、前月比+141円(+1%)、取扱数量は、前月同月比+10%となったところ。令和6年11月までの年産平均価格23,388円/60kgは、出荷業者と卸売業者棟の間の取引価格としては、平成5年産の23,607円/60kgに次ぐ価格である。
●米穀機構の米取引関係者の判断に関する調査(令和6年11月分)によると、主食用米の需給動向の現状判断は前回調査と比べて+2ポイントの「やや増加」、見通し(向こう3カ月)判断は+5ポイントの「増加」。米価水準の現状判断は前回調査と比べて▲1ポイントの「横ばい」 、見通し(向こう3カ月)判断は+8ポイントの「大幅に増加」。
●米穀機構が公表している「米の消費動向調査」(令和6年10月分)によると、1人1カ月当たりの精米消費量は、前年同月比+0.5%。うち、家庭内での消費量は前年同月比▲2.0%、中食・外食では+5.7%。
●精米購入時の動向について、入手経路は「スーパーマーケット」が最も多く、次いで「家族・知人などから無償で入手」、「インターネットショップ」の順。精米購入経路別の購入単価は、 「インターネットショップ」が最も高く、次いで、「デパート」「スーパーマーケット」の順。令和6年10月の家庭内の月末在庫数量は6.4kg。
●総務省が公表している消費者物価指数(令和2年基準)によると、令和6年11月の米類の指数は対前年同月比+63.6%の162.9ポイント。
●総務省が公表している小売物価統計によると、令和6年11月のうるち米の小売価格(5kg当たり)は、コシヒカリで対前年同月比+64.5%の3,985円。 コシヒカリ以外の銘柄の平均では、対前年同月比+68.6%の3,843円。
●米穀販売事業者における令和6年10月の販売数量は、対前年同月比で小売事業者向けが85%、中食・外食事業者等向けが100%で、全体としては92%となった。(令和元年10月の販売数量と比較すると93%)。前年同月を基準にした令和6年10月の販売価格の値動きは、小売事業者向け157.0、中食・外食事業者等向け121.7。
●令和6年11月の小売価格(POSデータ)の平均価格(5kg当たり)は、対前月差+65円(+1.9%)、対前年同月差+1,457円(+72.7%)の3,460円。
● 令和6年4月以降の販売量は、令和4年及び5年と比較して堅調に推移。令和6年8月は南海トラフ地震臨時情報(8月8日発表)、その後の地震、台風等による買い込み需要が発生したこと等により、8月5日以降伸びが著しい週が3週継続。9月2日以降の週は前年を下回る水準で推移し、12月2日の週は対前年同期▲
10%。
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