農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート（令和６年１０月号）」について取りまとめた。

●令和６年８月末の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差▲４０万ｔの６５万ｔとなっている。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差▲３４万ｔの４４万ｔ、販売段階で▲５万ｔの２１万ｔとなっている。

●令和５年産米の令和６年８月の相対取引価格は、全銘柄平均で前月差＋５０７円の１６，１３３円／６０ｋｇとなり、出回りからの年産平均価格は前年産＋１，４６９円の１５，３１３円／６０ｋｇとなったところ。

●米穀機構の米取引関係者の判断に関する調査（令和６年９月分）によると、主食用米の需給動向の現状判断は前回調査と比べて▲１１ポイントの「大幅に減少」、見通し（向こう３カ月）判断は▲１０ポイントの「大幅に減少」。米価水準の現状判断は前回調査と比べて＋４ポイントの「やや増加」 、見通し（向こう３カ月）判断は▲１３ポイントの「大幅に減少」。

●米穀機構が公表している「米の消費動向調査」（令和６年８月分）によると、１人１カ月当たりの精米消費量は、前年同月比＋３．６％。うち、家庭内での消費量は前年同月比＋３．４％、中食・外食では＋４．０％。

●精米購入時の動向について、入手経路は「スーパーマーケット」が最も多く、次いで「家族・知人などから無償で入手」、「ドラッグストア」の順。精米購入経路別の購入単価は、 「インターネットショップ」が最も高く、次いで、「米穀専門店」「スーパーマーケット」の順。令和６年８月の家庭内の月末在庫数量は５．８ｋｇ。

●総務省が公表している消費者物価指数（令和２年基準）によると、令和６年８月の米類の指数は対前年同月比＋２８．３％の１２２．１ポイント。

●総務省が公表している小売物価統計によると、令和６年９月のうるち米の小売価格（５ｋｇ当たり）は、コシヒカリで対前年同月比＋４２．２％の３，２８５円。 コシヒカリ以外の銘柄の平均では、対前年同月比＋４４．１％の３，１５２円。

●米穀販売事業者における令和６年８月の販売数量は、対前年同月比で小売事業者向け、中食・外食事業者等向けともに１００％で、全体としても１００％。（令和元年８月の販売数量と比較すると１０２％）。前年同月を基準にした令和６年８月の販売価格の値動きは、小売事業者向け１２８．６、中食・外食事業者等向け１１４．９。

●令和６年７月の小売価格（ＰＯＳデータ）の平均価格（５ｋｇ当たり）は、対前月差＋４４９円（＋１６．９％）、対前年同月差＋１，２００円（＋６３．０％）の３，１０５円。

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