米に関するマンスリーレポート(令和6年7月号)の公表について
2024年07月17日
農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート(令和6年7月号)」について取りまとめた。
●令和6年5月末の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差▲40万tの145万tとなっている。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差▲38万tの112万t、販売段階で▲3万tの34万tとなっている。
●令和5年産米の令和6年5月の相対取引価格は、全銘柄平均で前月差+71円の15,597円/60kgとなり、出回りからの年産平均価格は前年産+1,454円の15,298円/60kgとなったところ。
●米穀機構の米取引関係者の判断に関する調査(令和6年6月分)によると、主食用米の需給動向の現状判断は前回調査と比べて+6ポイントの「増加」、見通し(向こう3カ月)判断は▲1ポイントの「横ばい」。米価水準の現状判断は前回調査と比べて+1ポイントの「横ばい」 、見通し(向こう3カ月)判断は▲10ポイントの「大幅に減少」。
●5年産実績との比較による各都道府県の主食用米の作付意向は、4月末時点では、増加傾向11県、前年並み25県、減少傾向11県。1月末時点と比較して、増加傾向が5県から11県に増加。 戦略作物については、加工用米、新市場開拓用米(輸出用米等)、米粉用米、WCS 用稲及び麦において増加傾向又は前年並みとしている県が多い一方、飼料用米については、前年並み又は減少傾向とする県が多い。
●米穀機構が公表している「米の消費動向調査」(令和6年5月分)によると、1人1カ月当たりの精米消費量は、前年同月比+1.6%。うち、家庭内での消費量は前年同月比+4.3%、中食・外食では▲3.9%。
●精米購入時の動向について、入手経路は「スーパーマーケット」が最も多く、次いで「家族・知人などから無償で入手」、「ドラッグストア」の順。精米購入経路別の購入単価は、 「デパート」が最も高く、次いで、「インターネットショップ」「米穀専門店」の順。令和6年5月の家庭内の月末在庫数量は5.7kg。
●総務省が公表している消費者物価指数(令和2年基準)によると、令和6年5月の米類の指数は対前年同月比+9.5%の103.9ポイント。
●総務省が公表している小売物価統計によると、令和6年6月のうるち米の小売価格(5kg当たり)は、コシヒカリで対前年同月比+12.2%の2,561円。 コシヒカリ以外の銘柄の平均では、対前年同月比+14.4%の2,483円。
●米穀販売事業者における令和6年5月の販売数量は、対前年同月比で小売事業者向けが106%、中食・外食事業者等向けが103%で、全体としては105%となっている。(令和元年5月の販売数量と比較すると108%)。前年同月を基準にした令和6年5月の販売価格の値動きは、小売事業者向け112.7、中食・外食事業者等向け113.7。
●令和6年5月の小売価格(POSデータ)の平均価格(5kg当たり)は、対前月差+39円(+1.9%)、対前年同月差+232円(+12.3%)の2,122円。
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