書籍紹介『地味にスゴい! 農業をささえる生きもの図鑑』
2023年02月24日
世に数多ある生きものから、「農業をささえる」生きものを紹介する「生きもの図鑑」の登場である。
「テントウムシがイチゴを守っている」ってどういうこと?
私たちが毎日食べているご飯や野菜が作られるときに、実は、魚や昆虫、鳥、その他多くの生きものが除草や害虫退治に活躍している。その様子がていねいに紹介されている。
「米づくり」「野菜・くだものづくり」「土をつくる」の各章では、生きものの紹介だけでなく、どのように働いているのか(「生きものパワー全開!!」)や、害虫のまさかの働き(「きらわれものの言い分!」)、農薬とは、害虫とは(「いっしょに考えよう!」)などにも触れていて新たな気づきになるだろう。自由研究のヒントにもなりそうだ。小学校高学年向けとあるが、大人にも楽しめる内容だ。
マンガやイラスト、写真などを多く、大きく使ってとてもわかりやすい。マンガには筆者の谷本雄治さん(当HPのコラム「今日も田畑でムシ話」でお馴染みのプチ生物研究家)も登場しているので必見だ。虫が苦手、という人にも取りつきやすい一冊となるのではないだろうか。(みんなの農業広場事務局)
『地味にスゴい! 農業をささえる生きもの図鑑』
谷本雄治 著
A4変型判 150ページ
定価 5200円+税
小峰書店 発行