米に関するマンスリーレポート(令和3年11月号)の公表について
2021年11月11日
農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート(令和3年11月号)」について取りまとめた。
●令和3年産の令和3年9月末現在の事前契約数量は▲15.1万tの126.5万tとなっている。
●令和3年9月末の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差+24万tの214万t。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差+27万t、販売段階で▲3万tとなっている。
●令和3年産米の令和3年9月の相対取引価格は、全銘柄平均で13,255円/60kgで、2年産との年産平均価格差は、前年産の通年平均価格14,567円/60kgより▲1,312円/60kgとなっている。
●令和2年産米の相対取引契約数量は、出来秋以降、令和3年1月まで低調に推移。しかし、その後回復基調にあり、特に5月以降は、3年産の主食用米からの作付転換の進展が見込まれることなどから、近年で最も多い契約数量となっている。
●米穀機構の米取引関係者の判断に関する調査(令和3年10月分)によると、主食用米の需給動向の現状判断は対前回調査比+10ポイントの「大幅に増加」 、見通し(向こう3カ月)判断も+9ポイントの「大幅に増加」。米価水準の現状判断は対前回調査比±0ポイントの「横ばい」、見通し(向こう3カ月)判断は+15ポイントの「大幅に増加」。
●米穀機構が公表している「米の消費動向調査」(令和3年9月分)によると、1人1カ月当たりの精米消費量は、前年同月比▲6.9%。このうち、家庭内での消費量は前年同月比▲7.3%、中食・外食では▲6.1%。
●精米購入時の動向について、入手経路は「スーパーマーケット」が最も多く、次いで「家族・知人などから無償で入手」、「インターネットショップ」の順。精米購入経路別の購入単価は、 「インターネットショップ」が最も高く、次いで、「米穀専門店」 、「デパート」の順。また、令和3年9月の家庭内の月末在庫数量は、6.2kgとなっている。
●総務省が公表している消費者物価指数によると、令和3年9月の米類の指数は対前年同月比 ▲3.2%の96.4ポイント。
●総務省が公表している小売物価統計によると、令和3年10月のうるち米の小売価格(5kg当たり)は、コシヒカリで対前年同月比▲7.6%の2,248円。コシヒカリ以外の銘柄の平均では、対前年同月比▲5.8%の2,077円。
●米穀販売事業者における令和3年9月の販売数量は、前年同月比で小売事業者向けが100%、中食・外食事業者等向けが102%で、全体としては101%となった。新型コロナウイルス感染症の影響により、各月ごとの消費動向に大きな変動が生じていることから、一昨年9月の販売数量と比較すると96%となる(毎年の主食用米需要の減少トレンドで単純に比較すると98.6%)。前年同月を基準にした令和3年9月の販売価格の値動きは、小売事業者向け93.9、中食・外食事業者等向け96.4。
●令和3年9月の小売価格(POSデータ)の平均価格(5kg当たり)は、対前月比▲44円(▲2.3%)、対前年同月比▲82円(▲4.1%)の1,930円。
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