提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


直進アシスト機能付きトラクタ等実演会の開催(岐阜県下呂市)

2020年12月25日

●実証課題名「棚田地域における安定的な営農継続のための先端機械・機器低コスト共同利用モデルの実証」


 岐阜県下呂市菅田地域は、ブランド米品種「いのちの壱」の栽培や有名ブランド牛「飛騨牛」に代表される畜産など、多様な農業が展開されている。しかし、棚田を含む中山間の条件不利地域に属しており、水田水位の見回りや畦畔の除草管理など、平坦地域と比べ多大な時間と労力がかかっている。さらに、地域の水稲作を一手に担う担い手として、周辺農地を積極的に引き受けている(有)すがたらいすでは、労働力不足などにより、きめ細やかな栽培管理が年々困難となってきており、安定生産が課題となっている。

 そこで今年度より、「先端機械・機器低コスト共同利用モデル実証コンソーシアム」に実証農家として加わり、革新的な技術の導入による生産コストの低減と省力化・効率化や、地域全体で支える仕組みづくりに取り組むこととした。


 11月27日、(有)すがたらいすの実証圃場にて、省力化を図るため、ラジコン操縦式草刈機と直進アシスト機能付きトラクタによる耕起作業の実演会が開催された。


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左 :事業の説明をする岐阜県農政部農政課 スマート農業推進室の大野主任技師
右 :実証内容を参加者に説明する岐阜県下呂農林事務所の深井技術主査

 直進アシスト機能付きトラクタは、基準点(始点、終点)を登録するだけで、直進時はその基準点に対して自動で並行走行するため、ステアリング操作が不要となり、作業の仕上がり具合が確認できるなど、作業精度の向上につながる。また、アルバイトや新規就農者などの未熟練者でも熟練者並みの作業が可能で、後継者不足解消の大きな助けになると思われる。


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直進アシスト機能付きトラクタ(クボタSL600)による耕起作業


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スマート農業体系に期待を寄せる(有)すがたらいすの中島代表取締役


 引き続き、これらスマート農機を用いた実証を行い、作業データを取りながら、効果を分析し、菅田地域のモデルとなるべく検討していく。


※本実証課題は、農林水産省「スマート農業加速化実証プロジェクト(課題番号:水2E05、課題名:棚田地域における安定的な営農継続のための先端機械・機器低コスト共同利用モデルの実証、事業主体:国⽴研究開発法⼈農業・⾷品産業技術総合研究機構)」の⽀援により実施された。


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