第4回神崎町スマート農業実証プロジェクト研究会推進会議の開催
2020年04月03日
~千葉県香取地域における大規模水田輪作体系のスマート農業実証~
3月18日、千葉県神崎町役場において、「第4回神崎町スマート農業実証プロジェクト研究会推進会議」が開催された。
代表機関である神崎町役場の石橋正彦係長の進行により、(農)神崎東部の大原弘宣代表理事の挨拶に続き、事業の進捗状況の報告、令和2年度実証課題設計についての協議が行われた。
左 :(農)神崎東部の大原弘宣代表理事による挨拶
右 :神崎町役場の石橋係長の進行による第4回推進会議
今年度の進捗については、一部機械導入の遅れはあったものの、各機関の協力により計画通り実施できた。
2年度の実証課題設計については、設計書(案)に基づき、実証コンソーシアムの概要、並びに体制、機関別経費概要の確認を行った。実証するスマート農業技術体系の概要については、(農)神崎東部の石橋理事からの提案により、実証面積は昨年計画より増加し、85.9ha(水稲60.3ha、麦、大豆25.6ha)となる。
続いて、進行管理役の香取農業事務所改良普及課の堀田隼人普及指導員より、以下についての確認が行われた。
・実証課題の目的(水稲・麦・大豆の大規模水田経営を目指した技術体系の確立)
・成果目標(生産コスト削減のため、収量の向上と作業時間の削減を図る)
・実証項目別計画の詳細
また、収量向上のため、2年度は新品種の導入(農研機構開発の新品種「にじのきらめき」)が予定されている。
実証項目は以下の通り
1 自動運転トラクターの技術体系の確立(クボタ SL60A)
2 GPS連動直線キープ田植機による労働力削減効果の実証(クボタ NW8S)
3 オートステア装置の実証(トプコン kit-X35-AGI4-GEN2)
4 遠隔水管理システムの実証(クボタケミックス WATARAS)
5 農業用マルチロータによる農薬散布の実証(クボタ MG-1SAK)
6 食味・収量メッシュマップコンバインの実証(クボタ DR6130)
7 汎用ロボットコンバインの実証(クボタ WRH1200A)
8 KSAS乾燥システムの実証
以上とあわせて「データおよびその収集方法」(環境、作業時間、施肥、収量、水管理、生育調査等)について、実証項目ごとの年間スケジュールの確認・協議を行った。
検討に際しては、各実証項目について農研機構中央農業研究センター高橋茂専門PO(プログラムオフィサー)よりコメントが加えられた。
また、この日予定されていた実証圃場での現地検討会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となったことから、会議終了後には、農林水産省作成の動画(農事組合法人神崎町東部出演)を鑑賞し、閉会とした。
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※本実証課題は、農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト(課題番号:大C07、課題名:千葉県香取地域における大規模水田輪作体系のスマート農業実証、事業主体:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)」の支援により実施された。