中山間地域の土地利用型野菜輪作体系におけるスマート農業現地検討会の開催(岩手県岩手町)
2019年09月27日
当地区で取り組んでいるスマート農業技術を広く知らせるため、9月18日(水)、(株)アンドファーム鳩ノ巣圃場において、現地検討会が開催された。岩手県園芸産地改革戦略会議および岩手県農業普及技術課の主催で、約70名の参加があった。
はじめに岩手県農林水産部農業普及技術課の桑原農業革新支援担当課長から、現地検討会の主旨について説明があった。つづいて(株)アンドファームの三浦代表取締役社長から、この事業における技術改善への期待と、農業改良普及センター並びに(株)みちのくクボタの協力に対する御礼が述べられた。
(株)アンドファームの概要等の紹介の後、八幡平農業改良普及センター千田主査農業普及員から、実証内容の説明と進捗、実証作物であるキャベツの生育状況について報告があり、野菜産地として特に重要なテーマであるキャベツの斉一性向上をめざした取組み経過と、高速・高精度畦内局所施肥機についての説明があった。
左 :岩手県農林水産部農業普及技術課の桑原農業革新支援担当課長
右 :(株)アンドファームの三浦代表取締役社長
左 :八幡平農業改良普及センター千田主査農業普及員(左)と参加者(右)
(株)みちのくクボタによる実演では、自動操舵ワイドスプレッダによる肥料散布、自動操舵による耕起作業、農業用ドローンによる防除がおこなわれた。
また、参加者の自動操舵体験もおこなわれた。
本実証は4月から「中山間地域の土地利用型野菜輪作体系における省力性・生産性向上に向けたスマート農業技術一貫体系の実証」を課題に、コンソーシアム(※)を設置して推進しており、この間、推進会議、実演会を開催して実証事業を進めている。
※ コンソーシアム構成機関
代表機関 :岩手県農林水産部
生産者 :株式会社アンドファーム
共同実証機関:株式会社みちのくクボタ、一般財法人リモートセンシング技術センター、株式会社スカイマティクス、株式会社サステクノ、(一社)全国農業改良普及支援協会、全国農業協同組合連合会岩手県本部、新岩手農業協同組合、岩手町
※本実証課題は、農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト(課題番号:露B02、課題名:中山間地域の土地利用型野菜輪作体系における省力性・生産性向上に向けたスマート農業技術一貫体系の実証」(事業主体:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)の支援により実施しています。