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第2回神崎町スマート農業実証プロジェクト研究会推進会議を開催

2019年09月20日

 9月13日千葉県神崎町の神崎町役場会議室において第2回スマート農業実証プロジェクト研究会推進会議が開催され、関係機関から約20名の参加があった。


 はじめに農事組合法人神崎東部の大原代表理事からの挨拶で、収穫期の台風15号の来襲で、収穫乾燥調製機の停電はあったが、大きな被害はなかったこと、また、当事業での作業は概ね順調で関係機関の協力によりデータ収集も進んでいる等への御礼があった。
 神崎町まちづくり課の石橋係長からは、5月から8月の経過報告が行われた。

・5月29日 キックオフ会議
・6月11日 実演会
・6月21日 福島県南相馬市コンソーシアムとの交流会
・7月    自動運転研修、ドローンライセンス取得、生育調査(コシヒカリ移植、鉄コーテイング直播)
・8月6日  普及指導員研修受け入れ
・8月23日 関東地域スマート農業サミット、マッチングミーテングへの参加


 農事組合法人神崎東部の石橋理事からは、以下の実証経過と作業内容について報告があった。

・5月 GPS連動直線キープ田植機の実証と作業について
・6月、7月、8月 自動運転トラクタの実証と作業、遠隔水管理システムの実証と作業、オートステア装置の実証と作業、農業用マルチローターによる農薬散布の実証と作業、汎用ロボットコンバインの実証と作業について


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左 :農事組合法人神崎東部の大原代表理事の挨拶
右 :神崎町役場まちづくり課の石橋係長からの事業推進報告


 つづいて、千葉県香取農業事務所改良普及課の堀田普及指導員から、実証内容(※)について、調査データを基に報告が行われた。また導入技術に対する各目標並びに今後の見通しと改善課題について提起された。

GPS連動直進キープ田植機による労力削減効果、オートステア装置(大豆の施肥、播種)の実証、遠隔水管理システムの実証、農業マルチローターによる農薬散布の実証、食味・収量メッシュマップコンバイン実証、汎用ロボットコンバインの実証、KSAS乾燥システムの実証


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香取農業事務所改良普及課の堀田普及指導員からの実証内容報告


 農研機構中央研究センター高橋専門PO(プログラムオフィサー)から実証内容、導入機械の改善について提起された。導入機械の改善点は今後、(株)クボタにおいても検討していく主旨の提案が行われた。


 会議後には、組合の実証圃場(農事組合法人神崎東部)にて食味・収量コンバインによる刈り取り実演が行われた。


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食味・収量メッシュマップコンバインによる収穫実演


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収穫時データの画面表示


関連情報
神崎町スマート農業実証プロジェクト研究会 ~スマート農機実演会~
第1回神崎町スマート農業実証プロジェクト研究会推進会議の開催


※本実証課題は、農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト(課題番号:大C07、課題名:千葉県香取地域における大規模水田輪作体系のスマート農業実証、事業主体:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)」の支援により実施された。