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信州伊那谷スマート農業実証コンソーシアム 第2回実演会、第3回実証事業推進会議を開催

2019年08月01日

●実証課題名「中山間地農業を支える集落営農におけるスマート農業技術を駆使した先進的水田複合経営の実証」


 7月16日(火)梅雨の悪天候にも関わらず、約150名の参加により「第2回実証機械実演会」が長野県伊那市で開催された。代表機関である長野県農業試験場の丸山場長、白鳥伊那市長の挨拶を皮切りに、県農業技術課菅澤専門技術員の進行により実演が行われた。


 今回は天候不順のためマルチローター(ドローン)による空撮実演は中止となったが、すでに調査した結果を基に、信州大学渡邉准教授からカメラ搭載のマルチローターの概要、空撮結果による生育診断等の説明がされた。その後、ラジコン草刈り機2機種の実演(オペレーター:農事組合法人田原、説明:(株)クボタ)、最後に自動運転トラクターによる無人走行の実演が行われた(オペレーター:農事組合法人田原、説明:(株)クボタ)。


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左 :信州大学渡邉准教授による、カメラ搭載のマルチローターの概要、空撮結果による生育診断の説明
右 :水田わきの斜面で草刈機の実演を行った


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自動運転トラクター  benri_movie1.jpg(動画を再生)


 午後はJA上伊那春富支所において、コンソーシアム構成機関による推進会議が行われた。
 会議では農業試験場各担当から、各実証機械の課題、数値目標、調査の進捗状況、今後の予定等の報告があり、確認と検討が行われた(直進アシスト機能付き田植機、マルチローター、草刈り機 自動運転トラクター WATARAS、食味・収量コンバイン、経営評価等)。


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第3回実証事業推進会議


<実演会経過>

第1回目は直進田植機、マルチローターによる除草剤散布、水管理(5月27日)。
第2回目はマルチローターによる空撮と生育診断、ラジコン草刈機、自動運転トラクター(7月16日)
第3回目は食味・収量コンバイン(10月11日予定)


<生産組合紹介>
 農事組法人田原は平成16年設立以来、1集落1農場方式(現組合員83戸)により集落の水田を守り、組合員の経営を受け継ぎ発展させてきた。経営面積42.4ha(米、麦、ネギ他野菜、りんご、きのこ)、他りんごジュース、りんごジャム、りんごワインシールドも販売し複合経営を充実させてきている。特に組合員の水田の経営管理を中心に、遊休農地活用(25年全国優良経営体表彰(農水省経営局長賞)、26年遊休農地活用事例表彰(長野県知事賞))にも力を入れ、複合経営に活かしている。中村博組合長は当スマート農業技術の開発実証プロジェクト事業を活かし、複合経営のさらなる充実をめざしている。


※本実証課題は、農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト(課題番号:中C04、課題名:中山間地農業を支える集落営農におけるスマート農業技術を駆使した先進的水田複合経営の実証、事業主体:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)」の支援により実施された。


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