平成29年度の経営所得安定対策等の支払実績について
2018年07月02日
農林水産省は、平成29年度に実施した経営所得安定対策等の全国の支払実績(平成30年4月末時点)を取りまとめた。
●畑作物の直接支払交付金(ゲタ対策)の支払額、支払対象者数、支払数量
(1)支払額は1,985億円で、平成28年度の支払実績と比べて231億円増加。
(2)支払対象者数は4万4千件で、平成28年度と比べ1千件減少しているが、内訳としては、法人が4百件増加している。
(3)支払数量は、天候不順等もあった平成28年産に比べ、作柄が良好であったため全ての対象品目で増加した。作物別には、麦が97万9千t(小麦:87万1千t、二条大麦:5万1千t、六条大麦:4万4千t、はだか麦:1万2千t)、大豆が22万3千t、てん菜が377万6千t、でん粉原料用ばれいしょが71万8千t、そばが2万9千t、なたねが3千tとなった。
●水田活用の直接支払交付金の交付額、支払対象者数、支払面積、支払数量(1)支払額は3,141億円で、平成28年度(3,168億円)と概ね同水準。
(2)支払対象者数は42万5千件で、平成28年度と比べて約3万2千件減少しているが、法人は4百件増加。
(3)支払面積は、戦略作物(基幹作)全体で44万7千haと、平成28年度(44万3千ha)と概ね同水準となっている。
作物別では、
・麦は、北海道で減少したこと等により、1千ha減の9万8千ha。
・大豆は、昨年度とほぼ横ばいの8万9千ha。
・飼料作物は、昨年度とほぼ横ばいの7万2千ha。
・新規需要米(WCS用稲、米粉用米、飼料用米)は、3千ha増の13万9千ha。
・加工用米は、北海道で拡大したこと等から増加し、9百ha増の4万9千ha。
(4)平成26年度から導入した米粉用米及び飼料用米の数量払い分の面積、数量、単収については、
・米粉用米では、5千3百ha(対前年度:1千8百ha増)、2万8千t(対前年度:9千4百t増)、538kg/10aとなった。
・飼料用米では、8万9千ha(対前年度:3百ha増)、49万t(対前年度:6千t減)、549kg/10aとなった。
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