(国際農研ほか)暖地型イネ科牧草「イサーン」をタイ王国で品種登録-日本とタイ王国で利用可能な初のアジア向けウロクロア属品種を育成-
2024年10月04日
国際農研は、タイ農業協同組合省畜産振興局(DLD)、農研機構、宮崎大学、沖縄県と共同で、アジア向けの暖地型イネ科牧草ウロクロア属品種「イサーン」を育成した。「イサーン」は日本では2021年8月に、タイ王国では2024年7月に品種登録された。
「イサーン」は、既存品種より多収 (乾物収量:約20t/ha) の暖地型牧草で、強い耐乾性、高い粗タンパク質含量等の良好な品質を有する。また、アポミクシス(無性生殖)のため受精せずに母株と同じ遺伝型を持つ種子をつけることができ、さらに初期生育も良好で雑草を抑制することから、均一性の高い放牧地・採草地の造成が容易である。低コストの放牧利用に適していることから、栄養価の低い稲わら中心の給餌体系の改善が課題になっているタイ王国の畜産業発展に寄与する。
詳細はこちらから