(岡山大学ほか)"AIの目"によるイネ収穫量の簡単・迅速推定技術を開発
2023年07月24日
岡山大学、京都大学、東京農工大学、国際農研、岐阜大学、東北大学らの研究グループは、国際的な研究ネットワークを通じて、国内外から大量のイネ画像と収穫量のデータを収集し、AIに学習させた。これにより、野外で生育するイネの収穫期の画像を撮影するだけで、高い精度で面積あたり収穫量(収量)を推定する技術を開発。
本技術は幅広い品種や環境条件において適用可能なだけでなく、市販のデジタルカメラやスマートフォンのみで、誰でも簡単にイネ収量の推定を可能とした点が最大の特徴で、いわばイネの収穫量を見極める"AIの目"を実現したと言えよう。これまで時間と労力をかける必要のあったイネの収量調査を大幅に省力化・迅速化することで、育種現場における多収品種の選抜に貢献すると考えられる。加えて農家圃場、特に開発途上地域など、これまで調査困難であった地域のイネ生産量の把握、ひいては最適な栽培法選択や政策立案など、多方面にわたって活用されることが期待される。
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