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(東京大学ほか)「窒素肥料を減らしても収量を維持する野生イネ遺伝子資源を発見~低投入持続型農業を実現する作物の開発に期待」とする研究成果を公表

2022年08月25日

東京大学らの研究グループは、日本の水稲品種コシヒカリ の染色体の一部を野生稲の染色体に置き換えた系統群から、低窒素栄養環境でも大きなバイオマスと収量を示す系統(KRIL37)を発見し、生体内窒素の測定やトランスクリプトーム解析を行うことで、KRIL37では窒素栄養環境で、窒素の利用効率が増加することを明らかにした。
本研究の成果である野生イネから発見した低窒素栄養環境での窒素利用効率を増加させる遺伝子資源は、環境汚染の原因になっている化学肥料の使用量を削減した低投入持続型農業に利用可能であると考えられ、今後は原因遺伝子を単離することで、DNAマーカーによる効率的な新品種育成や、小麦やトウモロコシなど他のイネ科作物への応用といった発展が期待される。


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