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(農研機構)水田は、周辺地域の気温の上昇を緩和しているが、 その効果は大気CO2の増加により低下する

2021年03月16日

水田には、水田および周辺地域の日中の気温上昇を緩和する効果があるが、農研機構および北海道大学は、新たに開発した数値モデルで、水稲の気孔応答などを反映させることにより、この水田の持つ気象緩和効果の大きさを見積もることに成功した。
このモデルにより、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が現在(400ppm)の2倍に増加した条件では、水稲の葉からの蒸散が抑えられ、関東付近では夏季の晴天日における水田の日中の気温は、平均で0.44℃上昇し、市街地も平均で0.07℃、水田近傍では最大0.3℃上昇することがわかった。今世紀末までに想定される大気CO2濃度の上昇は、温室効果による気温上昇をもたらすだけではなく、水田の気象緩和効果を弱める可能性があることが示された。


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