カンキツの多胚性を制御する遺伝子を特定 -単胚性の優良個体の選抜により品種開発を劇的に効率化-
2019年05月07日
通常、植物の種子は両親の遺伝子を引き継いだ胚(発芽して植物体に成長する部分)一つのみを含むが、カンキツでは両親の一方(種子親)と同一のゲノムを持つ多数の胚を併せ持つ多胚性と呼ばれる現象が見られる。
今回、この多胚性の制御に関わる遺伝子を特定するとともに、多胚性を示す個体を容易に判定できるDNAマーカーを開発した。カンキツの交雑育種を行う際に、多胚性の個体を種子親として利用すると、両親から遺伝子を引き継いだ種子(交雑種子)を得にくいため、このマーカーを利用して多胚性の個体を芽生えの段階で除去すれば、カンキツの育種を劇的に効率化することができる。
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