多様な機能を付与する有用遺伝子をイネから発見 ―耐病性、耐塩性、耐乾性、光合成向上、分げつ増大―
2014年09月08日
愛媛大学農学部分子生物資源学教育分野の西口正通教授と(独)農業生物資源研究所植物科学研究領域の市川裕章上級研究員の共同研究チームが、イネのヘムアクチベータータンパク質遺伝子(OsHAP2E)の過剰発現が、植物病原菌や細菌、塩害及び乾燥に対する抵抗性を付与し、光合成及び分げつ数を増大させるという機能をもつことを発見した。
1つの遺伝子が、このように多くの有用機能を付与することはこれまで知られておらず、今後、この遺伝子を利用することにより、植物病原菌や細菌による病害耐性を付与するだけでなく、塩害や乾燥地帯において作物の栽培を可能にし、人口増大に伴う食料不足に貢献すると期待される。
詳細はこちらから