提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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「ふくおか遠藤農産スマート農業実証コンソーシアム」現地見学会の開催

2020年12月03日

 11月11日(水)、福岡県鞍手町JA直鞍鞍手支所及び同町の(株)遠藤農産現地実証圃場において「ふくおか遠藤農産スマート農業実証コンソーシアム」現地見学会が開催された。当日は天候に恵まれ、コンソーシアム関係者、地元の担い手農家、マスコミ等75名の参加のもと盛大に行われた。


 JA直鞍鞍手支所での説明会では、実証代表者である(株)遠藤農産の遠藤幸男代表取締役から、本プロジェクトで多くの有益なデータを取得し、地元に普及させていきたいとの挨拶があった。続いて、飯塚普及指導センターの矢野係長から実証プロジェクトの概要について、また、クボタアグリサービス(株)福岡事務所の浅香課長から導入機械の紹介があり、その後の意見交換では、農家の方から紹介された機械の価格等について活発な質問があった。


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左 :「本プロジェクトで多くの有益なデータを取得し、地元に普及させていきたい」と挨拶する(株)遠藤農産の遠藤幸男代表取締役
右 :プロジェクトの概要について説明する飯塚普及指導センターの矢野係長


 圃場では、無人ロボットトラクタ(クボタMR1000A)による荒起こし作業と、既存トラクタ(クボタGRANDOM90)にトプコン社製自動操舵システムX35を装着した播種作業を同時に行う組み作業で、作業効率の向上をめざすデモンストレーションが行われた。


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左 :無人ロボットトラクタ(クボタMR1000A)による圃場登録と自動運転操作の説明をするクボタアグリサービス(株)福岡事務所の浅香課長
右 :無人ロボットトラクタ(クボタMR1000A)による耕起作業の様子。多くの参加者が熱心に見入っていた
 benri_movie1.jpg(動画を再生)


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トプコン社製自動操舵システムX35と麦播種機を装着した既存のトラクタ(クボタGRANDOM90) benri_movie1.jpg(動画を再生)


【実証地区の概要】
1.実証農場の概要
  実証面積84ha(水稲32ha、大豆34ha、麦類18ha)
2.実証目的
○最新のスマート農業機械と既存機械を活用した低コストで実現可能な一貫作業体系の構築と労働力の省力化を図り、条件不利地での作業体系の確立と普及促進を目指す。
○共同利用可能なスマート農業機械のシェアリングによるコスト低減効果を実証する。
3.実証内容
(1)無人ロボットトラクタ及び高性能GPSガイダンス
(2)ドローン(センシング、防除)
(3)ロボットコンバイン
(4)無人ロボット田植機
(5)食味・収量コンバイン
4.達成目標
○生産コストの低減目標
 ・10a当たりの労働時間:1割削減(地域慣行比)
 ・10a当たりの経営費 :現状の8割に削減
○収量及び品質向上の目標
 ・小麦、大豆、米の収量    :1割向上
 ・大豆上位等級比率、1等米比率:1割向上
 ・ラー麦のタンパク質含有率  :12%確保
5.実施体制
 ○代表機関:(株)遠藤農産、(株)あいば農園
 ○共同実証機関:(株)福岡九州クボタ、福岡県、(一社)全国農業改良普及支援協会
 ○実証管理運営機関:(一社)食品需給研究センター


※本実証課題は、農林⽔産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト(課題番号:水2H10、課題名:麦・大豆の品質向上と既存機械やシェアリングを活用した土地利用型大規模経営での実践型スマート農業技術体系の実証、事業主体:国⽴研究開発法⼈農業・⾷品産業技術総合研究機構)」の⽀援により実施された。


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