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米に関するマンスリーレポート(令和3年9月号)の公表について

2021年9月 9日

農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート(令和3年9月号)」について取りまとめた。


●気象データ(降水量、気温、日照時間、風速等)及び人工衛星データ(降水量、地表面温度、日射量、植生指数等)から作成される予測式(重回帰式)に基づき予測した令和3年産水稲の作柄は、「良」が1県、「やや良」が5道県、「平年並み」が20府県、「やや不良」が20都府県と見込まれる。これは、出穂期まで総じて天候に恵まれた地域がある一方で、6月下旬から7月上旬の日照不足及び8月上中旬の台風、大雨等の影響が見込まれるためである。


●令和2年産の令和3年7月末現在の事前契約数量は151.6万tで、取扱数量に対する事前契約率は51%となっている。
●令和3年7月末の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差+19万tの138万t。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差+22万t、販売段階で▲3万tとなっている。
●令和2年産米の令和3年7月の相対取引価格は、全銘柄平均で14,057円/60kgで、前年同月より▲1,499円、出回りからの年産平均価格は前年産▲1,034円の14,682円となったところ。
●令和2年産米の相対取引契約数量は、出来秋以降、令和3年1月まで低調に推移。しかし、その後回復基調にあり、特に5月以降は、3年産の主食用米からの作付転換の進展が見込まれることなどから、近年で最も多い契約数量となっている。
●米穀機構の米取引関係者の判断に関する調査(令和3年8月分)によると、主食用米の需給動向の現状判断は対前回調査比▲4ポイントの「やや減少」、見通し(向こう3カ月)判断も▲3ポイントの「やや減少」。米価水準の現状判断は対前回調査比▲1ポイントの「横ばい」、見通し(向こう3カ月)判断は▲9ポイントの「大幅に減少」。
●米穀機構が公表している「米の消費動向調査」(令和3年7月分)によると、1人1カ月当たりの精米消費量は、前年同月比▲8.4%。このうち、家庭内での消費量は前年同月比▲8.7%、中食・外食では▲7.8%。
●精米購入時の動向について、入手経路は「スーパーマーケット」が最も多く、次いで「家族・知人などから無償で入手」、「インターネットショップ」の順。精米購入経路別の購入単価は、 「デパート」が最も高く、次いで、「インターネットショップ」 、「ドラッグストア」の順。また、令和3年7月の家庭内の月末在庫数量は、5.8kgとなっている。
●総務省が公表している消費者物価指数によると、令和3年7月の米類の指数は対前年同月比 ▲2.7%の97.5ポイント。
●総務省が公表している小売物価統計によると、令和3年8月のうるち米の小売価格(5kg当たり)は、コシヒカリで対前年同月比▲4.6%の2,335円。コシヒカリ以外の銘柄の平均では、対前年同月比▲6.2%の2,115円。
●米穀販売事業者における令和3年7月の販売数量は、前年同月比で小売事業者向けが99%、中食・外食事業者等向けが105%で、全体としては102%となった。新型コロナウイルス感染症の影響により、各月ごとの消費動向に大きな変動が生じていることから、一昨年7月の販売数量と比較すると97%となる(毎年の主食用米需要の減少トレンドで単純に比較すると98.6%)。前年同月を基準にした令和3年7月の販売価格の値動きは、小売事業者向け94.3、中食・外食事業者等向け95.6。
●令和3年7月の小売価格(POSデータ)の平均価格(5kg当たり)は、対前月比▲2円(▲0.1%)、対前年同月比▲86円(▲4.1%)の1,975円。


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