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2015年12月 1日
農研機構果樹研究所は、「シャインマスカット」におけるマスカット香の主要な寄与成分がリナロールであることを明らかにした。
マスカット香とその主要な寄与成分であるリナロールの含量は、貯蔵温度に依存し、10℃で貯蔵し続けた場合に維持されやすく、0℃で数週間程度貯蔵すると減少する。しかし、低温でマスカット香が弱くなっても、再び10℃に戻すとかなりの程度回復することが分かった。これは、低温貯蔵した果実でも出荷前の温度管理により香りを回復させることができることを示した初めての成果となる。
腐敗が大きな問題にならない短期貯蔵の場合は、極端な低温での貯蔵を避け、一方、長期貯蔵など低温貯蔵が必要な場合には、出荷前の温度管理によりマスカット香を回復させることで、香りの良い高品質果実を供給できるものと期待される。
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