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愛知のイチゴ栽培に産地の実力を見る

2017年9月19日

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木村忠弘さん(愛知県西尾市)


201707_yokogao_kimura_2.jpg 愛知県はイチゴの収穫・出荷量、作付面積ともに全国第6位(平成27年農林水産統計)のイチゴ生産県である。中でも西尾市は、県内で1、2位の作付面積・出荷量を誇るイチゴ生産が盛んな地域だ。

 その生産を担うJA西三河いちご部会(部会員97名)の次期部会長である木村忠弘さん。訪れたのは、次作の準備に追われる時期のため、イチゴの実を見ることはできなかったが、9月に始まる定植用の苗を見せてもらった。


 いちご部会員の育苗方法は、それぞれだ。木村さんは苗を自分で育苗する。苗作りのハウス内では、大人の身長より高いところから、親株からランナーを、幾重にも垂れ下げる空中採苗を行っている。品種は「章姫」だ。


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 :イチゴ苗の生育状況を確認する木村さん(左)と愛知県西三河農林水産事務所農業改良普及課の小竹主任
 :育整然と並ぶ育苗トレー


 別のハウスでは、切り離したランナーを挿したばかりの育苗トレーが整然と並んでいた。木村さんの育苗数は実に2万本。10a当たり8000本を定植するという。「ここがクラウン部です」と木村さんが説明してくれた。挿したばかりなので、しおれたように見えるが、苗はすぐに元気に伸びだすだろう。産地では、出荷のピークとなる12月に向けて、早くも栽培の準備が始まっている。次作の豊かな実りを期待したい。(水越園子 平成29年6月26日取材 協力:愛知県西三河農林水産事務所農業改良普及課)

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