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黄化葉巻病、葉かび病に加え、斑点病に耐病性のミニトマト「千果99」

2015年12月18日

近年ミニトマトは高温期の黄化葉巻病の被害が多く、栽培・収量に大きな影響が生じている。このため、タキイ種苗は、安定的に栽培できるよう、黄化葉巻病の耐病性を付与する品種改良を行ってきた。
このたび西日本を中心に発生している黄化葉巻病イスラエル系統に耐病性(Ty-2)をもつミニトマト「千果99」を開発。2008年から試作を開始し、黄化葉巻病の被害が大きい熊本県や愛知県などの抑制栽培の産地で、2010年より本格的な導入が進んでいる。ミニトマトに求められる食味のよさと、長期栽培でも安定的に栽培でき、高い収量性をもつ品種となっている。


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ミニトマト「千果99」の品種特性
●トマト黄化葉巻病に耐病性
西日本を中心に発生している黄化葉巻病イスラエル系統に、安定した耐病性(Ty-2)を示す。ただし、マイルド系に対する耐病性はないため、従来通りの防除が必要となる。その他の耐病性として、国内で発生している葉かび病のレースに安定した耐病性(Cf9)を示すほか、斑点病(LS)にも中程度の耐病性を示す。また、萎凋病(F1)、サツマイモネコブ線虫(N)、トマトモザイクウイルス(Tm-2a)に耐病虫性を有する。

●食味・果色にすぐれた果実
食味の評価が高い「CF千果」の味を引き継ぎ、収穫初期から安定して糖度が高く、緻密な肉質となっている。果形はきれいな球形で、果重は15~20gとなり果房内での果ぞろいがよい。

●極早生で収量性にすぐれる
「CF千果」同様に極早生となり、抑制長期作でミニトマトの市場価格が高くなる年内の収量が上がる。花数は「CF千果」に比べやや少なくなるが、収量の波が小さくなるため、栽培を通して一定の収量が見込める。

●オールシーズン栽培可能
オールシーズン栽培が可能だが、最適作型は黄化葉巻病の被害が多くなるハウス抑制栽培・促成栽培で、播種期は7~8月となる。


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