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渡辺交配「美翠」コマツナ -春~秋蒔 収量性・作業性抜群で、耐暑性に優れる

2011年10月25日


●育成の背景
 コマツナのような軟弱野菜栽培には収量性と収穫作業性、収穫効率が高いレベルで求められている。また、近年白さび病による被害が拡大しているために耐病性品種の要望が強い。そこで、高温期を中心に幅広い作型で蒔くことができ、葉色が濃く、白さび病に強い品種開発を目標に育成した。

●品種特性
① 生育は中生で耐病性に優れているため温暖、高温期を中心に幅広い作型で蒔くことができる。
② 草姿は立性で揃いが良く収穫しやすい。根付き出荷の場合、細根は非常に少なく抜きやすく、洗浄しやすいメリットがある。
③ 葉は極濃緑色で広葉、葉柄部は太く充実するため収量性が高い。チンゲンサイのような軸にはなりにくいので、一株重もある。
④ 萎黄病、白さび病に対して強い耐病性を持つ。
⑤ スジが残りにくい食感で、えぐみは比較的少ない。

●栽培のポイント
① 中間地・暖地(露地):2月下旬~10月中旬蒔き。
② 冷涼地(露地):4月中旬~9月上旬蒔き。
③ 低温期はハウスまたはトンネル栽培とし、保温に努める。
④ 高温多湿期は株間を5~7cm程度とり、風通しと採光性の良い環境づくりをして軟弱徒長させない。
⑤ 高温期の栽培で極端な水切りはカッピング症状を助長させるので、締まった水持ちの良い畑づくりを心掛ける。生育中期に葉水程度の灌水を繰り返して根張を良くすることが栽培のポイント。


●問い合わせ
渡辺農事 株式会社
〒278-0006 千葉県野田市柳沢13
TEL04-7124-0111

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