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2011年12月 5日
群馬県富岡市の一ノ宮地区は人口2700人で、市の中心部に位置する都市的地域である。北部には農地が広がっている一方、中心部は住宅が密集しているため、農地は少なく、農業を気軽に始められる環境ではない。
富岡市がクボタeプロジェクトの支援を依頼した土地は20a程の耕作放棄地で、一部は放棄状態が10年程にもなる。この土地を再生し、住民に市民農園を提供する計画を立てた。農業に興味を持つ市民が気軽に参加でき、農業を通じて健康的でゆとりのある生活を送る機会を提供したいという。
11月24日、青空のもと、耕作放棄地再生の作業は現地研修会も兼ねて行われ、県、市町村、農業委員会、地域耕作放棄地対策協議会、農業団体、クボタ等、80人近くの参加者が集まった。
耕作放棄地はクズ等の雑草で荒れ放題で、寒さで枯れたため今は膝ほどしかないが、夏は腰の高さ以上まで生い茂っていた(写真右)。周辺の住民からは、カメムシ等多くの虫が飛来するとの苦情が出ていた
左 :長らく放棄され、荒れ放題の雑草を草刈り。一度バックしてから前進の二段階草刈り
右 :プラウ耕を初めて見る人も多く、しっかり観察する参加者
左 :プラウ耕の後は、関係者総出でクズの根の収集
右 :こんなに長いクズの根があちこちに。男性2、3人がかりでも抜けない根がたくさんあった
左 :カーペットも埋まっていた
右 :収集した根をトラックに積む
左 :バーチカルハローで整地
右 :きれいに整備され、今すぐにでも使える状態となった再生地
再生された土地は、50程度に区分けして市民に貸し出される。栽培作物は野菜、花き等の予定で、必要に応じて講習会も行っていくつもりだ。(みんなの農業広場事務局)