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2011年11月11日
前日からの雨が残る11月8日、新潟県妙高市大洞原で、今年度最後の行事としてオオヤマザクラの植樹が行われ、妙高大洞原農地再生推進協議会、妙高市役所、上越農業普及指導センター、(株)新潟クボタ等の関係者約30名が集まった。
ここ妙高市大洞原地区では、クボタeプロジェクトによる耕作放棄地再生が行われて3年目。植樹が行われたのは、妙高山麓都市農村交流施設から近い、農道沿いのすでに再生されて花畑になった土地に囲まれた岩盤地約50a。農地には適さないため、オオヤマザクラを植えて駐車場も設け、雪解け後のお花見スポットとする計画だ。
加藤妙高大洞原農地再生推進協議会長、今井妙高市役所課長補佐、吉田(株)新潟クボタ社長、植木同部長の4名による鍬入れの後、雨が降りしきり足場が悪い中、オオヤマザクラ30本が関係者の手で次々に植えられていった。
早ければ今月末から雪が降り出し、半年近く雪に覆われ、3mほど、多い年には4~5mもの積雪がある場所柄、融雪時に木が倒れるのを防ぐため、作業は副え木を充てた上、数カ所を縄でしばるという手がかかるものになった。
妙高山麓都市農村交流施設での昼食後の休憩中に、午前中に受けたテレビ局による取材が早くもテレビ放映され、皆で画面に見入った。
午後も引き続き作業が行われ、植樹は無事終了。ワラビ30aも植え付ける予定だったが、足場が悪いため、作業は10日に延期された。
加藤大洞原会長は、「熱心な農家が集まって放棄地に花などを植え管理している。菜の花、夏ソバ、ヒマワリ、キキョウ、アメリカフヨウ、コスモス、秋ソバと花が切れないように工夫している。でも、我々の力だけでは続けていくのは無理。役所や普及指導センターの協力があってこそだ。これからも一緒になって管理していきたい」と述べた。
吉田(株)新潟クボタ社長は、「新潟県内数カ所でeプロジェクトを実施してきた。ここ妙高は、特に地域と一体になった計画が進められている。人口が減り、新たな定住をのぞめない今、観光だけでなく、短期の滞在や定期的に来る人をとりこむようなしかけや施設をうまく利用していくべきで、ここにはその可能性がある。何より、年配の方々が熱心で元気」と語ってくれた。
一帯はまもなく雪に覆われ、雪融けは来年4月末頃となる。オオヤマザクラが咲く5月末頃には、これまで3年間協力してもらった方々への感謝の気持ちを込めて感謝祭を行うとのこと。初のお花見イベントを計画したいという。(みんなの農業広場事務局)
(過去の活動)
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