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2011年10月17日
クボタeプロジェクトの「クボタ元氣農業体験教室」が10月7日(金)、山口県山口市立大歳小学校の学童保育「さわやか学級」の児童を対象に開かれた。全農山口県本部、クボタアグリ西日本福岡事務所が支援をする同教室は、今年で3回目。小学1年~3年生約50人が稲刈りを体験したり、コンバインに試乗するなど秋晴れの空の下、普段できない貴重な体験をした。
山口市の市街地からほど近い大歳地区。都市部に位置する大歳小学校では、両親が働いている児童のために学童保育「さわやか学級」がある。その児童たちに農業体験をすることで食べることの大切さを考えてもらいたいと、一昨年から同教室が始まった。
放課後、授業を終えた児童たちは、学校の帽子から「クボタ」の帽子にかぶり替え、さらに腕カバーをつけ“農作業スタイル”に変身。稲の穂を見ながら米についての説明を聞いた後、5つの班に分かれ、鎌での稲刈りにチャレンジした。
左 :稲について説明を聞く子どもたち / 右 :全員で体験教室の記念撮影
「いっぱいお米がついている」「とれたての新米だ!」。鎌を持ち最初は緊張していた児童も、稲を刈り終えるとほっとした表情で感想を話した。次第に鎌を持つ手つきもさまになり「手前に引いた方が刈り取りやすい」「下の方を刈り取った方がいい」と児童は、だんだんコツをつかんできたようす。刈り取った稲は、あっという間に山のように積まれていった。児童は、刈り取った稲にも興味津々で、中にはもみ殻を取って食べ、「かたいけど、とれたての新米を食べた!」とうれしそうに言う児童も。
左 :鎌を使って稲刈りに挑戦 / 右 :夢中になり稲刈りをする子どもたち
続いて、コンバインの試乗体験がスタート。3台のコンバインに分かれ、頭より大きなヘルメットをかぶって順番に全員が試乗した。待っている間も「すごい」「大きい」と歓声を上げ、自分の順番が来ると一目散にコンバインのもとへと走った。実際にコンバインに乗り、収穫を体験。自分の何倍も大きいコンバインに乗ると、児童たちは目を輝かせた。
体験教室が終了し、記念にたくさんプレゼントをもらった児童たちは、3年生が練習中のリコーダーでお礼の演奏を行い、代表者が感謝の言葉を送った。
左 :リコーダーでお礼の演奏 / 右 :感謝の言葉を送る児童の代表
大歳小学校の藤田辰夫校長は、「学校の規模が大きいので、なかなか子どもたち全員に稲刈りを体験させることが難しい中、こういった教室はありがたい。きょう体験したことを、体験していないほかの子どもたちにも伝えてほしい」と話した。参加した児童たちは、「稲刈りをして楽しかった」「食べることは大切なんだなと思った」「自然も大事にしないといけないなと思った」と体験教室の感想を話した。(杉本実季 平成23年10月7日取材)