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2010年8月31日
高知県では、県をあげて再生稲によるホールクロップサイレージ(以下、WCS)の生産に取り組んでいるが、高知市、南国市、佐川町西部地区で取り組みが進んでいる。
早期稲の生産地帯であるため、元々は7月に収穫したあとの再生稲を10月に収穫していた。収量は少ないもののWCSの嗜好性がよいため、畜産農家が増産を希望しているという。
平成20年度からは、クボタeプロジェクトの支援を受け、WCS栽培による耕作放棄地の再生が行われている。
●高知市介良(けら)地区 (平成20年度の取り組み)
耕畜連携による飼料生産に取り組んだ。
約2haで飼料稲を栽培し、草丈が50~60cmになったところで、9月末~10月中旬にかけて収穫した。
10aあたり3~4個のロール分収穫量があった。
今年度のクボタeプロジェクトによる耕作放棄地再生は、県内3地域で実施した。
●高知市布師田地区
耕畜連携により、飼料給餌に取り組んでいる。
7月24~26日に、2.0haで飼料用稲を収穫した。今後は、収穫後の土地にソルゴーを栽培し、年内に収穫の予定。
●四万十市横瀬、および幡多郡三原村狼内
耕作放棄地を出さないために、休耕地でのWCS栽培を進めている。また、飼料を自給することで、相場に左右されない畜産経営を目指している。そのための品種の選定試験も行われている。
8月17日(四万十市横瀬)、18日(三原村狼内)には、計1.7haで、収穫と自走ラップマシンによるラップサイレージを実施した。
●安芸市川北地区
農耕地および、耕作放棄地を活用するため、WCSに向く品種の選定と、乳牛へのWCS給与試験をおこなっている。
8月20日に、0.5haで収穫とラップサイレージが行われた。(みんなの農業広場事務局)