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2015年1月14日
シンプル
山田早織
先日、「かたぱん」を買ってきました。
一歳の娘がとても気に入り、丸ごとかじって食べています。
少し甘くて、小麦粉の味がする、とてもシンプルなもの。
私も好きです。
ところで、その「かたぱん」の原材料は、「小麦粉、玉子、バター、砂糖、イスパタ、水飴」となっています。
・・・イスパタ? イスパタって何だろう?
調べてみると、イーストパウダーの略とのこと。
これだけ材料がシンプルだと、異色のものはすぐに目立ちますね。
添加物がいっぱいだと、読むのもいやになるくらい、わけがわからないし。
やっぱりシンプルっていいなぁ。
私は、料理などもわりとシンプルなものが好きです。
ピザならマルゲリータ、スパゲッティならぺペロンチーノか、トマトとバジル。
ケーキもそう。
いろいろなものが混ざっているものより、そのものの味がわかるものが好きで、なかなか冒険ができなかったりする。
昔ながらのものというか。
もちろん、それ以外のものもおいしいんだけれど、ついつい「いつものシンプルなもの」に戻ってしまう。
いろいろなことが複雑になっている今の時代、シンプルに生きることは難しくなっている気がする。
自分の体の欲求の通りに生きることは、もはや不可能ともいえる。
赤ちゃんや小さな子どもを見ていると、欲求はシンプルで、本能のままだ。
本来の姿はそれなのに、大きくなるにつれて少しずつ形が変わってきてしまう。
それでも、複雑な世の中で、複雑なものを食べ、複雑に考えていても、まっさらな自分になる瞬間がある。
大自然の中。
海の中。
それに、畑で仕事をしているとき。
自分はすごくシンプルな気持ちになっている。
太陽と土と植物と、水と、草と虫。
それだけ(違うか)。
シンプルな気持ち。
畑を求める人の気持ちがわかります。
静岡県浜松市出身。フランス料理店に勤務後、23歳で起業した(有)しあわせ家族代表取締役、園芸福祉士。培養土、花苗・野菜苗の販売のほか、庭づくりや商店のディスプレー、野菜の宅配など、関心とニーズのある分野に事業とボランティアを展開中。