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青虫の足あと 【14】

2008年5月27日

自然の恵

    山田早織


待ちに待ったこの季節!!

仕事帰りにいそいそと・・私の野いちごスポットへ

長そでに手袋、長ズボンに作業ぐつ。
ビニール袋片手に、いざ!!あやしげな草むら(やぶ?)へ。
片足を前に出し、地面を数回ふんでみる。


・・・うん。大丈夫そう。  前へ進む。

うっそうと茂った草木。何かが出てもおかしくない。
(足がなくて ニョロニョロ長いものとか)
う、うおぉぉぉ~~、、心の中で叫びながらさらに進む。


ある!!いっぱいあるよ、野いちごがっっ

しかもデカい。そしてキレイ。甘~い香りが・・・
一粒食べてみる。


「ううう~~ん  しあわせ!!」一年ぶりの味。

野いちごの味は、他にはない味。
その後はただ ただ夢中で採る。

「あっ!袋の中にクモが!」手づかみでポイ!
ふだんならできませんよ、そんなコト。

でも今日は平気。
大切な宝を守るのだ。
私ってこんなに強いんだ!
地の果てまで行けそうな気すらしてきたぞ。
強気で野いちごをつむ私。
その瞬間・・!!


・・・・スボッ!! 穴にはまる。(かなり深い)


もしかして、本当に地の果てに行ってしまったのか、というほどの衝撃。
びびった!
それでもめげずに収穫。(後で聞いたら山芋掘った穴だって。うめといてよね)


家に帰り、ジャムを作る。
コトコト コトコト・・・いいにおい。
クラッカーにのせれば 立派なデザート。
(これって、実は高級料理じゃない?)

友人や母に おすそ分け。
春の恵みを おすそ分け。


これぞ まさに旬!!一年に一度の味もステキでしょ?
一旬(一瞬)の味は 大切にしましょ

やまだ さおり

静岡県浜松市出身。フランス料理店に勤務後、23歳で起業した(有)しあわせ家族代表取締役、園芸福祉士。培養土、花苗・野菜苗の販売のほか、庭づくりや商店のディスプレー、野菜の宅配など、関心とニーズのある分野に事業とボランティアを展開中。

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