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青虫の足あと 【13】

2008年5月 7日

畑を求める人

    山田早織


ある日突然野菜を納品しているホテルから相談がありました。
ブライダルフェアの会場に畑を作りたいんだけど、何かできない?」


野菜の納品をしているとはいえ、私は土やでもあります。
今まで、イベントや展示会で色々な箱庭を造ってまいりました。

そんなもん、お安いご用でございます。 と、ふたつ返事でOKし、
ベタな「箱畑」を、一緒に仕事をしている農家さんと製作! 納品。


キレイに飾られた会場。あこがれるウェディング。・・・の中に畑!!
ステキ!ステキすぎます。(いろんな意味で)


こんなすごいホテルで、こんなベタな畑をこんなステキな場所に置いてしまうなんて!
改めてそのホテルのすばらしさを感じました。
(何を隠そう、私の超わがまま披露宴もこちらで行いました)


地産地消はこういう業界でステータス高いんだ! すごい!
自分たちは当たり前だと思っていたことを求めている人たちがいる。


ビジネスチャンスはどこにあるのかわからない。

この箱畑を見たホテル内レストランのシェフは、
後日 同じような箱畑を発注して下さいました。

今ではホテルの中のステキなお店の入り口に、ベタな畑が置かれています。


ただ、一つ間違えてはいけないのは
「みせかけ」だけじゃないってこと。


朝どりの野菜を本当に使ってくれている。
地元の野菜を大切にしてくれている。
そのために、たくさんの努力をしてくれている。

それがありき。


そしてそれを運ぶ私がいる。
そのつながりが、今回のおかしなステキな
ディスプレイを完成させたんだ。


う~ん。
人生なにが起こるか わからない。

すばらしい日々。
すばらしい人々。

やまだ さおり

静岡県浜松市出身。フランス料理店に勤務後、23歳で起業した(有)しあわせ家族代表取締役、園芸福祉士。培養土、花苗・野菜苗の販売のほか、庭づくりや商店のディスプレー、野菜の宅配など、関心とニーズのある分野に事業とボランティアを展開中。

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