MENU
2025年
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2008年2月19日
手づくりしよう!
農村ライター 長尾道子
こんにちは! ここ最近、私が住む恵庭市は寒い日が続いています。しかも、昨年よりも灯油代が1L当たり20円以上も上がり、お財布もとても寒い状態です…
今回は息子の話題を。
彼は1歳を過ぎた頃から、自分で本を選んで私のところに持ってくるようになりました。その本の中の一つに 『しろくまちゃんのほっとけーき』 というのがあります。内容はしろくまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを作って、お友だちのこぐまちゃんとおいしそうに食べるというもの。最近は毎日、しかも3~5回、読んでほしいとせがまれます。
そんなに大好きなら、実際に本のとおりにホットケーキを作って一緒に食べようと思いつき、ある日、彼と作ってみました。
フライパンとボウル、大きなお皿を用意して、ボウルにたまごを割り入れ、牛乳を注いでかき混ぜて、その中に小麦粉・お砂糖・ふくらしこ(ベーキングパウダー)を入れて、本にはないけれど溶かしバターを入れて(そのほうがおいしいので…)、シャカシャカ混ぜさせて(カナリ飛び散りましたが…)、フライパンで焼いて、出来上がったホットケーキをお皿に重ねて乗せました。そして、「今日はいつも本で見ているホットケーキが目の前にあるね~。おいしそうだねぇ」なんていいながら、2人で「いただきま~す」。
彼は本当にうれしそうに、ホットケーキにかぶりつきました。「あつっ!」。あらら…食べられそうになるくらい冷めるのを待ってから、改めてガブッ。そして「んま!」。結局、直径10センチくらいのものを4枚完食したのです!
息子はまだ1歳半ですが、混ぜているときは私の真似をしようと粉を飛ばしながらも一生懸命混ぜ混ぜし、焼き始めてジュッと音がした瞬間には「わぁ~」と声を上げ、出来上がったものをおいしく食べて、後片付けのお手伝いもする…それはそれは楽しそうでした。
子どもとの手作り作業は、辺りに飛び散ったり、いつもより汚れたり、出来上がりが遅くなったりと、ガマンしなくちゃいけないことや面倒くさいことも多々あります。けれど、彼の目が輝き、「うわぁ」と何かを発見したような姿などを見ているうちに、こんなに楽しく作ったものをおいしく感じられるのなら、多少時間がかかってもいいなぁと感じました。
それにホットケーキミックス粉の裏表示を見ると、小麦粉や砂糖など、上記に挙げたもの以外にいろんな添加物が入っているんですよね。冷凍品や外食もしかり。その点、手作りは数段安くて安全でおいしいものが食べられるので、一石二鳥!
思えば、私も子どもの頃に母と一緒に手づくりするのが楽しかった思い出があります。ドーナツやケーキ、マヨネーズや梅干し、漬物やお味噌…少し大きくなってからは面倒くさかったこともありましたが、今ではその経験が家事をする際に、子育てに、仕事に役立っています。
今は忙しくて「手づくりする時間なんてとてもとても…」という方も多いかもしれませんが、時々でいいから、家族や友人、ご近所さんと、楽しい手づくりしてみませんか?
画像:こぐま社 わかやまけん作 『しろくまちゃんのほっとけーき』 (※クリックすると大きく表示されます)
《今回のおいしいモノ》
義父が秋までに作ってくれた大根、人参、白菜、キャベツ、長ネギ、ジャガイモが今、大活躍!雪の下に保存して、時々掘り起こしては食べています。
義父は昔、農家だったので栽培技術はもちろん、保存の知恵もあるのです。お陰で、現在まで上記の野菜は購入せずに自家製を食べています。
この調子で5~6月頃までは少しでも自分たちの自給率を高めるために、こういったことを続けていきたいです。
異業種の職業を持つメンバーが「食」と「農」のあり方を真剣に考え、行動する「食農わくわくねっとわーく北海道」事務局長。食べることと農は一体。自分たちの生活を楽しくするために、「一緒にわくわくしましょう」という思いを実践する。