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2018年10月17日
プロの調理師に「食べたくなる料理」を実演し、提案
健康を維持するために必要とされている「野菜」。厚生労働省が生活習慣病の予防に目安として掲げている目標量「1日350g」は、男女ともほとんどの世代で不足していると言われています。
今回は東京都多摩立川保健所から依頼を受けて、飲食店や給食施設等で調理業務に携わっている方を対象に、「もっと野菜が食べたくなる~野菜のおいしい食べ方教えます~」と題した東京都健康づくり調理師研修会で、講師を務めました。
左 :研修会のようす / 右 :当日の料理とシャドークイーン
保育園などの給食施設に勤務されている方、企業の食堂で調理を担当されている方、近隣の飲食店の方など、プロの調理人を前に調理実演を行う緊張感のある研修会でしたが、「野菜の味や色彩を生かした調理法や料理を紹介してほしい」という得意分野だったので、準備から当日まで楽しんで臨むことができました。
今回一番意識したことは、「食べなければならない」ではなく、「食べたくなる」料理です。色鮮やかな野菜が並ぶ食卓は、見た目も美しく食欲を誘います。また、ふだんとは違った食感や形に調理することで、料理に興味を持ってもらえるような工夫をしてみました。
健康のため食べなくてはならないと考えて食べるよりも、おいしそうだから食べたくなる料理は、体だけでなく、心の健康にもつながるのではないでしょうか。
■食欲を誘うオレンジ色でニンジンカルボナーラ
ニンジンをピーラーで細く長くスライスしてベーコンと一緒に炒め、卵とパルメザンチーズ、生クリーム、黒胡椒で作ったソースに絡めました。ニンジンをパスタに見立て、美しいオレンジ色と卵の黄色のコントラストが色鮮やかな一品です。
■ビックリ!緑の麻婆豆腐
色よくゆでたコマツナをミキサーにかけ、麻婆豆腐のあんに加えました。美しい緑色にするために、辛味として柚子胡椒や中国山椒の「花椒」を使用。おひたしや炒め物で食べるよりも多くのコマツナを食べることができます。
■クルクル巻いたレタスが映える! 肉巻きレタス
生でサラダとして食べることの多いレタスを、薄切り肉で巻いて焼いた一品。半分に切って断面が見えるように盛りつけると、今どき流行のインスタ映え!
■ハロウィンにもおすすめ! シャドークイーンのコロッケ
色鮮やか紫色のジャガイモ「シャドークイーン」をチーズと合わせてコロッケに。外見は普通のコロッケなのに、半分に割ると中は紫色。食べる人を驚かすことができるので、ハロウィンのお料理にも使えそうです。
この4点のお料理には、「ニンジンの切り方がおもしろい」「レタスの食感がいい」「葉物野菜が苦手な人でも食べられるかも(コマツナの麻婆豆腐)」と言った感想をいただきました。中でも紫色のジャガイモ「シャドークイーン」は、見るのも食べるのも初めての方がほとんどで、多くの方に興味を持ってもらえたようです。
ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な野菜。また野菜の色に含まれる「フィトケミカル」と呼ばれる色素成分は抗酸化作用や免疫力を高め、健康維持に効果が期待されています。このような優秀な食材をもっと多くの人に楽しんでもらえるよう、今後も野菜ソムリエとして活動していきたいと思います。
野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。