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サトイモ栽培の作業体系(普通作型)

2009年7月 9日

(2021年10月 改訂)

圃場準備

●硬盤破砕と湿害回避のため、プラウやプラソイラー等で深耕します。
●深耕は、硬盤があると根が深くまで伸長できず、乾燥時に芽なし芋や割れ芋が発生しやすくなるのを避けるため行います。 

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プラソイラー(提供 :鹿児島県農業開発総合センター大隅支場農機研究室)  

●センチュウ被害を回避するため、3年以上輪作します。
●センチュウの被害が予想される場合は、土壌消毒を行います。
●堆肥は、植え付けの1カ月前までに、2t/10a程度、散布します。
●土壌pHが5.5~6.5になるように、石灰資材を施用します。
●元肥は、植え付け15日前までに、全面に施肥します。

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 :マニュアスプレッダー /  :ブロードキャスタ

植付け

●大きさ50~70gの健全な種芋を、種子消毒後植え付けます。
●芋の芽を上にして1列に並べ、その後畝立てし、マルチをします。
●畝立てマルチ後の植付は、半自動野菜移植機や手動式のホーラーで穴をあけて植え付ける方法があります。その場合、催芽芋を利用すると頂芽を上にして植えることができます。
●畦幅110cm、株間35cmで、種芋の頂芽から畦上面まで15cm程度の深さになるように植え付けます。

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 :2畝用畝立てマルチャー+施肥機 /  :半自動野菜移植機 

芽出し

●植え付け後、作畦・マルチした場合は、芽出し作業が必要となります。
●芽出し作業が遅れると、マルチ下が高温となり、芽(葉)が焼けます。
●透明マルチの場合は、特に高温になりやすいので、早めに芽出しをします。

追肥 

●基本的には、植え付け時に全量施肥が主流です。
●無マルチ栽培の場合は、2回程度追肥し、管理機で土寄せします。
●土寄せは、根を切らないように早めに行います。

かん水

●サトイモは非常に水を好むので、定期的に灌水すると増収につながります。
●土壌が乾燥すると、芋に芽つぶれや割れが発生し、品質が低下します。
●灌水チューブ、スプリンクラー等で灌水する場合もありますが、畝間灌水が一般的です。
●5日おきに30mmを目安に、灌水します。

防除

●疫病やアブラムシ、ハスモンヨトウ等の害虫が発生するので、発生初期の防除に努めます。
●大面積では、ラジコン動噴での防除が一般的です。

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ラジコン動噴 

収穫・調製

●芋が十分に肥大し、市場に出荷できる大きさになったら収穫します。
●茎葉処理機で茎葉を細断した後、マルチ回収機でマルチを回収します。

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 :自走式茎葉処理機 /  :マルチ回収機 

●エレベータディガ等でさといもを掘り上げます。
●さといも子いも分離機を用いると、親いもと子いもの分離作業が容易になります。
●収穫後、根切り機で根や簑毛を除き、選別して出荷します。

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 :エレベータディガ /  :さといも小いも分離機

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さといも根切り機+さといも選別機

執筆者
三角 洋造
鹿児島県農業開発総合センター普及情報課

柳川 辰己
鹿児島県農業開発総合センター普及情報課


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