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家庭菜園編/農作業便利帖

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ピーマン (ナス科)

2010年2月26日

栽培のポイント

●高温性の野菜なので、早植えを避け、霜の心配がなくなってから植えます
●乾燥を嫌うので、マルチフィルム等で畦を被覆するとよいでしょう
●アザミウマがつきやすいので、梅雨明け以降は注意が必要です


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品種

普通の形のピーマンでは、夏秋用中型種の京波、京ひかり、京みどりなど。
果形が円筒形で肉厚、小型のピー太郎、他にシシトウや甘トウガラシ、完熟を待って収穫するカラーピーマンなどがあります。

栽培ごよみ


 (南関東標準) 

苗の準備

piman2_image3.jpg よい苗の条件である、
 ●葉と葉の間が伸びすぎず、ガッチリしている
 ●葉が厚く、つやがあり、葉は濃緑色の苗がよい
 ●病害虫がついていない
などに注意して、苗を選びましょう。

いろいろな品種を1本ずつ植えて楽しむのもよいでしょう。

畑の準備

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 ※熔成リン肥のリン酸は土壌中に残るため、栽培を始めた1~2年は施用し、その後は不要です。

植付け

つぼみが見える程度が、植付け適期です。
植付けの朝は、たっぷりかん水し、植付け後は、仮支柱を立て、株元を固定します。 
5月中旬頃までは、防風対策をします。支柱を4本立て、肥料などの空き袋を利用して囲います。順調に根がつき、スムーズに生育します。 
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支柱立て

植付け後1カ月ほどしたら、本支柱を立てます。
うねの中央に支柱を立て、主枝・側枝をひもやテープで誘引します。

わき芽の除去・整枝

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追肥とかん水

順調な生育には、常に適度な水分があることが大切です。
朝夕の涼しい時間に、通路にたっぷり水を流す方法でかん水しましょう。土が乾ききらないうちの、こまめなかん水が大切です。

6月中旬頃から、10㎡当たり500g程度の化成肥料を、20日間隔で通路に施します。定期的に肥料を施すことで、草勢を維持します。

主な病害虫と生理障害

●主な害虫
アブラムシ類、ミカンキイロアザミウマ、オオタバコガ、センチュウ類、コナジラミ 
●主な病害
モザイク病、灰色かび病、疫病、うどんこ病


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コナジラミによるすす病

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左から上から モザイク病 / 疫病 / うどんこ病 
(提供 :梶原敏宏氏)

●生理障害
○石果
 低夜温、草勢低下などで授粉や授精がうまくできず、タネの形成が不十分な時に多発します。
○尻腐果
 水分不足などで石灰がうまく吸収できないと発生します。
○日焼け果
 強い光線によっておこります。

収穫

piman2_image1.jpg 開花から収穫までの日数は20~25日くらいです。
最初は若取りし、苗の負担を少なくします。
たくさん採れはじめたら、1果30gを目安に収穫します。
草勢の強いときに、果実が赤くなるまでおくと、甘い完熟ピーマンとして利用できます。

ミニ情報「天敵放飼による害虫防除」

施設栽培のピーマン、ナス、キュウリ、イチゴなどの果菜類では天敵による害虫防除が普及しています。特にピーマンは花数、花粉とも多いため天敵放飼後の定着・増殖がよく、天敵利用が一般的な栽培法になっています。
天敵利用に習熟したピーマン栽培農家では、定植後20日頃から、以下の表のような市販天敵を計画的に放飼しています。

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スワルスキーカブリダニ、ミヤコカブリダニは露地栽培の果菜類(トマトを除く)や豆類などでも使用できます。農薬の使用を控えることにより、他の土着天敵も棲みつき、害虫を捕食してくれます。
市販製剤の購入に際しては、スワルスキープラスUM、スパイカルプラスがおすすめです。
徐放性パック(※)100袋に小分けされています。高価で量も多いため、グループで購入して分け合うとよいでしょう。

徐放性パック:天敵が通り抜ける小さな穴が開いており、時間をかけて天敵が徐々に出てくるように工夫されています。

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左 :天敵放飼ハウスのピーマン
右 :アザミウマ幼虫を捕食するスワルスキーカブリダニ(提供:アリスタライフサイエンス(株))

●参考
マニュアル「多食性天敵を活用したナス・ピーマンの上手な病害虫防除」

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