栽培のポイント
●酸性土壌を嫌うので、pHは6.0~6.5にします
●連作を嫌うので、同じ場所に作付しないようにします
●根の酸素要求量が多く、湿気に弱いので注意します
●窒素肥料が多いと、茎葉が過繁茂となり、落花が多くなるので気をつけましょう
品種
●つるあり種 :ケンタッキーワンダー101、ステイヤー、鴨川グリーン、モロッコ(平莢種)など
●つるなし種 :さつきみどり2号など
栽培ごよみ
(中間地)
畑の準備
苗づくり

発泡スチロールの空き箱などに土を入れ、タネをばらまきするか、3cm間隔にまきます。
1cm程度の厚さに土をかけ、かん水したら、濡れ新聞紙をかけておきます。
タネまき・植付け
直播の場合は、株間25~30cm間隔に、1穴に2~3粒まき、2cmほど土をかけます。
育苗の場合は、発芽してかいわれ葉が開いたら、植付けします。
雑草や乾燥防止、根の働きを活発にするために、マルチ栽培を行います。
直播きの場合はタネをまく前に、育苗の場合は植付け前にマルチを被覆します。
黒のポリマルチが効果的です。
間引き
直播きの場合は、発芽後本葉が2枚の時に1カ所に2本残し、他は地際部から摘み取ります。
欠株がでた場合は、間引きした苗を根を、傷めないようていねいに掘り取って、植え込みます。
誘引
つるあり種は、草丈が28cm位に伸びたら、網支柱に誘引させます。
つるなし種は、草丈が25~30cmに伸びたら、インゲンの両側か、四方からフルコンテープ(梱包紐)などで押さえます。
追肥とかん水
つるあり種は収穫期間が長いので、開花はじめの1回以降、15~20日おきに2~3回追肥を行います。
つるなし種は、開花はじめの1回以降、1~2回の追肥を行います。
マルチ栽培の場合は、有機質肥料を通路に施し、土と軽く混ぜておきます。
夏に乾燥が続く場合は、朝夕の地温が低いときにかん水します。
かん水は、水を補給するほか、肥料の効き目を高める効果があります。
摘葉
黄化した葉や硬化した下葉を摘み、風通しと日当たりをよくします。
収穫
サヤインゲンは、5節以上の各節に1~3個の莢がつきます。10℃以下、30℃以上では、莢の付きが悪くなります。
莢の中のタネの部分がふくらむ前の状態(やや若取り)で収穫します。
つるあり種では、タネまき後収穫までの日数は50~70日、収穫期間は60日前後です。
つるなし種では、タネまき後収穫までの日数は30~50日、収穫期間は15~30日です。