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生産量日本一を誇るニンニクでドローンによる農薬散布試験を実施(青森県六戸町)

2020年6月15日

 青森県特産のニンニクは、県産野菜産出額の約2割を占めており、平成30年の作付面積が1,420ha、出荷量が9,920tと、いずれも日本一となっている。
 ニンニクは、栽培期間が長いことから他の野菜と比較して防除回数が多く、産地においては、労働力不足の進行等から、ドローン防除による省力化等への期待が高まっている。
 このため、青森県産業技術センター野菜研究所ではドローン防除の実用化試験に取り組むこととした。
 試験では、登録拡大に向けた薬害試験や防除効果の確認を行うが、ドローンによる防除は高濃度・少量散布となるため、薬剤の付着率の安定性が重要となる。そこで、アジュバント(機能性展着剤)の効果も併せて試験することとした。
なお、アジュバントの効果試験について、全国農業システム化研究会の事業の一環として行う。


 耕種概要と試験区の概要は以下のとおりである。


○耕種概要
試験場所:(地独)青森県産業技術センター野菜研究所 露地圃場
作  物:ニンニク「福地ホワイト」
植付月日:令和元年10月9日 
栽植密度:うね幅150cm、株間15cm、条間25cm、4条植え


○試験区の概要(1、2回目ともに)
アミスター20フロアブル(対象:さび病)
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※アジュバント:KP-5228


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 試験では、さび病、ネギコガを対象に防除効果等を確認することとし、散布作業は、(株)みちのくクボタ、クボタアグリサービス(株)秋田事務所、(株)クボタの協力のもと、4月28日、5月12日の両日とも朝6時から行った。
 ドローンの散布高は草高から2mで統一し、試験区内の5カ所の上段、下段(写真左下)と作物3株の下段の葉(写真右下)に感水紙を設置し、被覆率を調べた。


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ドローンでの散布状況の様子


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ドローン散布区での感水紙への付着程度を確認(回収して数値化する)


 両日とも、散布作業時、風速が瞬間的に3km/hを超えることもあったが、3km/h以下の時を見計らい、作業を実施した。アジュバントを加用した圃場では、他の区より感水紙への散布液の付着程度(被覆率)が高まる傾向がみられ、効果を確認できた。
 なお、散布作業は、畝と直交して行ったが、畝と平行に散布した場合には、被覆率が異なる可能性も考えられるため、データを解析した上で、次回(6月23日)さらに散布試験を実施する予定である。(みんなの農業広場事務局)


※写真提供:青森県産業技術センター野菜研究所