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2014年8月 4日
7月23日(水)、山形県川西町の全国農業システム化研究会事業の調査圃場で、キャベツ施肥機械実演会が開催された。
この圃場は、6月10日に実施したモミタスとハーフソイラーによる排水対策からも分かるように、排水不良による生育不良や病害発生、また、干ばつ時に追肥が効きにくく、作柄が不安定となる課題がある。そのため本日は、単条うね3畦局所施肥とネビジン粉剤施薬の同時作業で、圃場準備の省力化、施肥量の低減(追肥の省略)と、作柄の安定を検証する。
周りの圃場でキャベツ収穫が行なわれる中、約20名の参加者が実演を見守った。
(参考)
▼しっかりとした排水対策で、キャベツの安定生産モデル地区へ!(山形県川西町)
左上 :溝切り口から見える籾殻(6月10日実施のモミタスによる)
右下 :スーパー3畦施肥成形機で楽に畦成形と施肥が行える
左上 :肥料がしっかりと局所施肥されていることを確認
右下 :ネビジン粉剤もロータリ前の全層混和で同時散布
肥料のパワフル秋菜562(太平物産株式会社)は、窒素、リン酸、カリがバランスよく配合され、業務用キャベツの生産に適している。速効性肥料と被覆尿素肥料2種類の組み合わせで、肥効が持続するため、追肥作業を省力できる。
ネビジン粉剤(クミアイ化学工業株式会社)は土壌殺菌剤で、菌核病と、特に既存剤では防除困難な根こぶ病に効果が高い薬剤である。
数日中にキャベツの定植を行い、10月頃の収穫をめざす。収穫時には、搬出の省力化・軽労化のため、後部フォークリフターの実証も行う予定だ。(みんなの農業広場事務局)