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栃木県大田原市にある前田牧場の毎日をお伝えします  ▼プロフィールはこちら

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20年前に誓った空

2018.09.28

こんにちは!
コオロギの生合唱に癒される毎日。
贅沢だなあと、幸せな気持ちで過ごしています。


今日は久しぶりに牛舎から。


maeda_532_1.jpg


牛舎の上に広がる秋晴れの高い空。
この空を見て、20年前に就農したときの気持ちを思い出しました。


実は、私は家の畜産業は好きではなかった。
牛が好きでかわいくて、殺して肉にするために飼うのはつらかったから。
就農したばかりの頃は両親と数人のスタッフで牧場を経営していたので、私も現場に出て、牛の世話や出荷をしていました。


最初は仕方なしにやっていたけれど、仕事を覚え指示がなくてもできるようになると、少し楽しくなってきました。
でも、かわいい牛たちを出荷するときには涙が止まらず、「帰れ!」と叱られる。
心からのやりがいを見出せない日々を過ごしていました。


牛を運ぶ運転手さんたちとも打ち解け、雑談する中で、「屠場に連れていくときは俺たちも辛い。だけどそれが仕事だし牛は肉になるために生まれてくるからな。最後まで責任を取れるのか?」と問われ、自分の仕事に対する姿勢を考えさせられました。


ある日、みんなで力を合わせ、大変な出荷を乗り切った後に、長靴を洗い、うがいをした時に見た青くて高い空。
見慣れているはずなのに、とてもきれいですがすがしくて、その空を見ながら、この仕事いいなって思えました。


牛を殺してしまう仕事だからいやだと逃げるのではなく、その命を食べてくれる人につなげる、自分にしかできない仕事をしよう! と誓った20年前の空。今日の空はその空にとてもよく似ていました。


いま、その空に恥じない仕事をしているかな?
今日はそんなことを思いました。

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