【岡山県赤磐市】KSASを使って調査をしています
2016年03月16日
岡山県赤磐市の取り組み(平成27、28、29年度)
ICT(KSAS)の実証調査について
全国農業システム化研究会では、平成26年度から、ICT技術(KSAS)の活用により、大規模稲作経営体における新たな経営支援システムを構築し、圃場管理の効率化や蓄積データを活用し、これら大規模経営支援システムの構築と経営改善への有効活用方策に関する検討を行っています。ここでは、岡山県の実証内容について紹介します。
実証地域およびテーマ
●担当普及指導センター :岡山県 東備農業普及指導センター●実証農家 :株式会社 ファーム安井 (赤磐市穂崎)
●テーマ :「PFコンバインを活用した水稲の収量、食味の向上について」
調査の目的とねらい
水稲の規模拡大に伴い圃場の数が増加することにより、圃場毎の特性を踏まえた栽培計画や作業計画が立てにくくなっている。
そこでICT技術を活用した圃場管理システムを導入し、圃場毎の情報の一元化を図るとともに、システム対応機(PFコンバイン)により得られるデータを活用した作付計画樹立により、水稲の収量、品質の向上を目指す。
調査内容
●平成27年度
(1)ほ場管理支援システムを導入して、ほ場ごとの作業記録やデータを正確に効率よく管理する体系の構築
・導入初年度における効果・課題の整理と解決・改善提案
(2)自営の直売所で販売する米の収量・品質の向上
・実証ほ設置による改善前の状況把握(生育・収量・品質・土壌等)
・PFコンバインを活用した収量・食味データと土壌診断を併用した施肥改善提案
●平成28年度
(1)前年度調査圃場における、収量、タンパク質含有率、土壌診断結果を基に作成した施肥設計の検証(7筆)
・土壌診断に基づく土壌の化学性の把握
・生育調査(7圃場)
・収量・タンパク質含有率調査(7圃場)
(2)PFコンバインで収穫した全圃場における、収量、タンパク質含有率の分布状況の把握及び検証
・収量・タンパク質含有率調査(全圃場)
・データ分布状況の検証と次年度対策検討
・次年度作付計画の作成支援
●平成29年度
(1)前年度調査圃場における、収量、タンパク質含有率、土壌診断結果を基に作成した施肥設計の検証(7筆)
・土壌診断に基づく土壌の化学性の把握
・生育調査(7圃場)
・収量・タンパク質含有率調査(7圃場)
(2)PFコンバインで収穫した全圃場における、収量、タンパク質含有率の分布状況の把握及び検証
・収量・タンパク質含有率調査(全圃場)
・データ分布状況の検証と次年度対策検討
・次年度作付計画の作成支援
(3)ICT導入による経営効果について調査、検証
・売上、経費等の増減
・作業の省力化、効率化の改善効果
・総合的な経営改善効果
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