【岡山県岡山市】KSASを使って調査をしています
2016年03月02日
岡山県岡山市の取り組み(平成27、28年度)
ICT(KSAS)の実証調査について
全国農業システム化研究会では、平成26年度から、ICT技術(KSAS)の活用により、大規模稲作経営体における新たな経営支援システムを構築し、圃場管理の効率化や蓄積データを活用し、これら大規模経営支援システムの構築と経営改善への有効活用方策に関する検討を行っています。ここでは、岡山県岡山市の実証内容について紹介します。
実証地域およびテーマ
●担当普及指導センター :岡山県 備前広域農業普及指導センター●実証農家 :有限会社 カーライフフジサワ (岡山県岡山市)
●テーマ :「ICTを活用した水稲の収量・品質向上及び経営の効率化」
調査の目的とねらい
実証農家は地域の代表的な大型米麦農家で周辺農家から農地管理の依頼が多く、管理ほ場数の増加にともない、作業記録に関する負担が大きくなっている。また価格が下落している主食用米の中で、収益性が安定している特別栽培米の生産に取り組んでいる。
ほ場管理支援システムを導入することで、ICTを活用した正確で効率的なほ場管理体系の構築や、ほ場ごとのデータを基にした特別栽培米の収量・品質の向上を目指す。
調査内容
●平成27年度
(1)ほ場管理支援システムを導入して、ほ場ごとの作業記録やデータを正確に効率よく管理する体系の構築
・自動施肥調節機能付き田植機の実演による操作性確認
・3つの視点(経営主・作業指示者・オペレーター)によるシステム導入効果確認
・導入初年度における効果・課題の整理と解決・改善提案
(2)安定した価格を維持している特別栽培米の収量・品質の向上
・実証ほ設置による改善前の状況把握(生育・収量・品質・土壌等)
・PFコンバインを活用した収量・食味データと土壌診断を併用した施肥改善提案
●平成28年度
(1)PFコンバイン
・改善計画に基づく対策の実施及び検証
平成27年度の生育量に過不足があったほ場、低収ほ場を改善するため、平成27年度のPFコンバインデータと生育・収量・品質調査および土壌診断結果を基に施肥設計を行う。それに基づいた栽培を行い、生育量の適正化・収量の高位平準化・品質の向上(タンパク含量の適正化)が図れたかを検証する。
・食味調査
(2)KSASシステム
・ある程度使い慣れた状態での課題抽出及びその対策
・エクセル化したデータの活用方法の検討(経営体の要望・実態に合う形をめざす)
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