生産現場のコスト削減に貢献、ロゼットレスタイプのトルコギキョウを開発
2022年07月08日
サカタのタネは極めてロゼット(※)しにくい性質を持つロゼットレスタイプのトルコギキョウを開発した。
ロゼットは温度が高い条件下の育苗などで発生するトルコギキョウの生理現象で、切り花の採花ロス、品質低下、生産遅延による栽培期間の長期化につながるため、かねてより国内外で営農上の重要な課題となっている。
日本のトルコギキョウ栽培では初夏から秋口の高温期に播種・育苗を行う場合、種子冷蔵や苗冷蔵、冷房育苗などの栽培管理によってロゼットを回避する方法が主流だが、ロゼットレスタイプの品種は、それらの栽培管理が不要なため、設備コスト削減や管理の省力化に貢献できる。
また、ロゼットレスタイプの品種は遺伝的にロゼットを起こしにくいため2番花の生育期においてもロゼットが起こりにくく、薬剤コストを削減し、計画的な出荷を実現することが可能。
※ ロゼット:
節間が非常に短くなった茎に葉が重なって付き、その姿がバラの花のようになっていること。
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