一代交配「ラリーノ」-ミニサイズのイボなしキュウリ、スナック感覚で食べられ、業務用にも適する
2013年10月16日
●品種特性
独特なサイズを生かして生食から漬物まで幅広く利用できるミニキュウリ。果長9~10cm、直径約2.5cm、果重40~50gで収穫するのがベスト。曲がり果はほとんどない。果皮は濃緑色で光沢がある。着果習性は主枝型で、完全節成~房成り。節間が非常に短く、小葉で、すっきりとした草姿。雌花が1節に2~5花着生し、くず果もほとんど出ない、生産性の高い品種。青臭みがなく、みずみずしく、マイルドな食味を持つ。ほのかな甘みもある。イボがほとんどないので水切れがよく調理しやすい。サラダ等の生食は勿論、各種漬物(ぬか漬け・浅漬け・キムチ・粕漬け)もOK。弁当箱/ランチボックスにそのまま入る。スライスして食パンに乗せればサンドイッチに。果実を丸ごと食べられるのでカットは不要。衛生的で、鮮度が長持ちする。業務用野菜として利用価値があると思われる。
●栽培のポイント
自根栽培も可能だが、長期収穫を目指すなら台木を使用する。うどんこ病に非常に強い抵抗性を持ち、他の病害にも強く、農薬の使用を低減できる。半促成の作型では側枝がほとんど発生しない。露地栽培以降では側枝が見られるが、主枝・側枝とも節間が短く、小葉で草姿がコンパクトなので、密植栽培も可能。普通の品種より約1週間早く収穫が始まる早生種。完全節成で、ひとつの節位に多くの雌花が着生し、肥大する。雄花はほとんど咲かない。温度が高い日が続くと果実の肥大が早まるので、とり遅れに注意する。過剰肥大すると、果実がやや太くなり、可愛らしさが損なわれる。
●問い合わせ
株式会社 神田育種農場
〒634-0006 奈良県橿原市新賀町262
TEL:0744-22-2603(代) FAX:0744-22-9073