カネコ交配「耐病竜福」トマト -葉かび耐病性で食味良好!後半まで大玉収穫!
2011年10月28日
春無加温~夏秋雨除け用葉かび病耐病性品種
●品種特性
① 平均果重200~220g程度、収穫後半まで果実の肥大力に優れ、豊円甲高の果形で、秀品率が高い。
② 草勢は第3段花房開花期以降やや強まり、円筒形の草姿を維持することが可能。
③ 10段以上の長期栽培でも、栽培終了までスタミナが持続する。
④ 果実が堅く、高熟度での出荷が可能。また、甘・酸のバランスと舌ざわりの良い肉質がマッチした優れた食味を有する。
⑤葉かび病に対して強い耐病性(Cf-9)を有する。
⑥ その他、萎凋病(レース1・2)、半身萎凋病、斑点病、ToMV(Tm-2a)、ネマトーダに対して安定した複合耐病虫性を有し、また、青枯病に対して中程度の耐病性を示す。
⑦ 春のハウス無加温作型や夏秋雨除け作型に好適。
●栽培のポイント
①極端な老化苗での定植は避ける。
② 元肥は抑え気味とし、十分な土壌水分を確保する。低地温時に定植を行う場合、早めのベッド作りにより地温の確保に努める。
③ 初期の根量確保のため、第1、2段果房は3果に揃える。特に過剰肥大した果実は積極的に摘果すると好結果につながる。
④ 草勢に応じて第3段花房の開花時期頃から、やや早めの追肥・灌水で追い上げる栽培法が好適。1回あたりの追肥量は窒素成分1㎏(10a当たり)以下を基本とする。
⑤ 追い込みに際しては追肥よりも水分補給に重点を置き、特に高温時期はベッド内だけでなく、コンスタントな通路灌水も行う事が重要。栽培期間を通じて通路の表面が常に湿っている状態を保つことで広い根域を維持する。
⑥ 最終ホルモン処理の10日前位が摘芯の適期であるが、その時点で草勢が強めな場合には摘芯を遅らせる。
⑦ 摘芯後、追肥は一切行わず、灌水のみ継続する。また、果焼け防止のため摘芯後に発生した側枝は半放任とし、上部に繁茂状態を作る。
●問い合わせ
カネコ種苗 株式会社 種苗部
〒371-8503 群馬県前橋市古市町1-50-12
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