イネ栽培を中心に、小田農場(新潟市南区)の日常や地域の 出来事をお伝えします。

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イネの花が咲きました

2008.08. 9

 8月8日、コシヒカリの穂が50%程度出揃い、小田農場のほ場も出穂期となりました。生育調査で予想された出穂期です。
 午前10時頃から、次々とイネの花が咲いてきました。なお、こしいぶきの出穂期は8月初め、わたぼうしは7月26日でした。
 稲刈りは、9月20日頃が最盛期になりそうです。


出穂期を迎えたコシヒカリ  開花したイネ

写真左 :出穂期を迎えたコシヒカリ / 右 :開花したイネ


 今年の夏は、日中は30℃前後の気温となっていますが、夜は比較的涼しく、日軟差の大きい日が続いています。

 昨年は、出穂直後に35℃を超える猛暑日が続き、米の品質が著しく低下しました。そこで今年は、品質低下の主原因である、「乳心白粒」の発生防止と、後期栄養不足による「除青未熟」の発生防止のため、地域が一体となって乾田化に対応した水管理の徹底を図っています。

 ポイントは、
 1)出穂直後10日程度の堪水管理で十分にかん水し、土壌を過度に乾燥させないことと、
 2)8月末か9月初めの用水が切れる前5日間程度の堪水管理で、地力窒素の利用と後期栄養の向上による粒張向上を図ることです。


 水管理の徹底のために、朝夕ほ場を巡回しています。「指導会」や「のぼり旗」などで生産者の意識も向上してきており、地域が一体となって、乾かしすぎによる米の品質低下を防いでいます。

 今のところ、天候は順調に推移しており、今年の米の品質が期待できます。

※指導会:7月12日付ブログ「1等米になる水稲栽培指導会」参照
※のぼり旗:農業振興協議会・普及指導センター・JA新潟みらいが共同で設置


水管理を呼びかけるのぼり旗 広域農道に沿って立てられ生産者の意識の啓発を図っている
写真 :水管理を呼びかけるのぼり旗 広域農道に沿って立てられ生産者の意識の啓発を図っている


 7月26日から、枝豆の出荷をしています。栽培は45a。一日に20ケースの出荷です。

 新潟県立加茂農林高校2年生の2名が、8月6日から今日まで、泊まりがけで農業体験のインターンシップを行っており、2人の応援で枝豆の収穫をしています。今日は、農業サポーターの高田さんも駆けつけてくれました。

インターンシップの2人と一休み  枝豆の収穫
写真左 :インターンシップの2人と一休み / 右 :枝豆の収穫


一日に出荷する枝豆 奥の機械で莢をもぎ、選別する  出荷直前のケース
写真 左:一日に出荷する枝豆 奥の機械で莢をもぎ、選別する / 右:出荷直前のケース

 なお、8月21日からは、インターンシップの第2陣も予定されています。
 夜は、この地域の風習である「桃風呂」でインターンシップの2人を労いました。

(※画像をクリックすると大きく表示されます)

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