イネ栽培を中心に、小田農場(新潟市南区)の日常や地域の 出来事をお伝えします。

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◆2008年8月

高校生のインターンシップを受け入れました

2008.08.25

 8月7~9日と、8月21~23日の2回、新潟県立加茂農林高校のインターンシップ研修を受け入れました。

 1回目は、2年の坪谷さんと小柳さんの2人(小柳さんは8月6日から)。
ちょうど出穂期で(8月9日付「イネの花が咲きました」参照)、農業体験は、枝豆の収穫と出荷が中心となりました。

 8月7日夜は、白根地区特産の「しろねポーク」の焼肉パーティで歓迎会を開き、8日夜はカレーと桃湯で労いました。生徒には、夜の家族との交流が楽しみのようです。


 2回目は、3年の中沢さんと渡辺さんの2人。
 今回は、枝豆の収穫と出荷だけでなく、牛の去勢の手伝い、野菜の苗管理、ハウスの寒冷紗の撤去、「しろねフルーツまつり」(8月24日開催)準備の手伝い、選果場(果物)の見学など、様々な体験をしてもらいました。

作業の合間に 研修生と 枝豆の莢採り作業 フルーツしろね(選果場)を見学

 2人とも、この体験を進学先で活かしたいと積極的でした。
 研修中は、作業体験だけでなく、農業経営に係るいろいろな話をしています。農業を見てもらい、今後に活かしてもらえればと考えています。


 加茂農林高校のインターンシップ研修は、新潟県の新規就農者確保・育成事業の一環で実施されています。小田農場では、平成13年度から毎年続いており、これまでに受け入れた生徒は、男子13名、女子4名になります。


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今年の米の品質は期待できます

2008.08.23

 出穂期(8月8日)から2週間経ちました。米の長さと幅が決まり、米が太りつつある時です。

 米は、出穂してからほぼ1週間で長さが、次の1週間で幅が決まってきます。
 3週目に入ると(8月末にかけて)、厚みが決まって太り、粒張り(千粒重)がよくなってきます。でんぷんが転流される一番大事な時期です。(写真のように、穂が少し垂れてきています。)


秋を思わせる空になりました  でんぷんの転流が始まり、少し穂が垂れてきました   


 この時期に、昨年のような高温が続くと、稲体の消耗が激しく、品質も低下してしまいます。
 今年は水管理の徹底が図られており、また、夜は比較的涼しい日が続いていますので、稲体が活き活きとしています。粒張りと品質が良くなってくるプラスの要因で、今年の米は期待できそうです。


 いま、3棟目のイチゴのハウスを建てています。用地の造成が進めば、今年度中にもう1棟建て、イチゴの栽培を2倍にする予定です。

建設中のイチゴハウス 


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イネの花が咲きました

2008.08. 9

 8月8日、コシヒカリの穂が50%程度出揃い、小田農場のほ場も出穂期となりました。生育調査で予想された出穂期です。
 午前10時頃から、次々とイネの花が咲いてきました。なお、こしいぶきの出穂期は8月初め、わたぼうしは7月26日でした。
 稲刈りは、9月20日頃が最盛期になりそうです。


出穂期を迎えたコシヒカリ  開花したイネ

写真左 :出穂期を迎えたコシヒカリ / 右 :開花したイネ


 今年の夏は、日中は30℃前後の気温となっていますが、夜は比較的涼しく、日軟差の大きい日が続いています。

 昨年は、出穂直後に35℃を超える猛暑日が続き、米の品質が著しく低下しました。そこで今年は、品質低下の主原因である、「乳心白粒」の発生防止と、後期栄養不足による「除青未熟」の発生防止のため、地域が一体となって乾田化に対応した水管理の徹底を図っています。

 ポイントは、
 1)出穂直後10日程度の堪水管理で十分にかん水し、土壌を過度に乾燥させないことと、
 2)8月末か9月初めの用水が切れる前5日間程度の堪水管理で、地力窒素の利用と後期栄養の向上による粒張向上を図ることです。


 水管理の徹底のために、朝夕ほ場を巡回しています。「指導会」や「のぼり旗」などで生産者の意識も向上してきており、地域が一体となって、乾かしすぎによる米の品質低下を防いでいます。

 今のところ、天候は順調に推移しており、今年の米の品質が期待できます。

※指導会:7月12日付ブログ「1等米になる水稲栽培指導会」参照
※のぼり旗:農業振興協議会・普及指導センター・JA新潟みらいが共同で設置


水管理を呼びかけるのぼり旗 広域農道に沿って立てられ生産者の意識の啓発を図っている
写真 :水管理を呼びかけるのぼり旗 広域農道に沿って立てられ生産者の意識の啓発を図っている


 7月26日から、枝豆の出荷をしています。栽培は45a。一日に20ケースの出荷です。

 新潟県立加茂農林高校2年生の2名が、8月6日から今日まで、泊まりがけで農業体験のインターンシップを行っており、2人の応援で枝豆の収穫をしています。今日は、農業サポーターの高田さんも駆けつけてくれました。

インターンシップの2人と一休み  枝豆の収穫
写真左 :インターンシップの2人と一休み / 右 :枝豆の収穫


一日に出荷する枝豆 奥の機械で莢をもぎ、選別する  出荷直前のケース
写真 左:一日に出荷する枝豆 奥の機械で莢をもぎ、選別する / 右:出荷直前のケース

 なお、8月21日からは、インターンシップの第2陣も予定されています。
 夜は、この地域の風習である「桃風呂」でインターンシップの2人を労いました。

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