イネ栽培を中心に、小田農場(新潟市南区)の日常や地域の 出来事をお伝えします。

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◆2008年5月

除草剤散布をしました

2008.05.16

 田植え時期からしばらくは、気温の変化が大きく、強い風も吹きました。水管理に注意しています。
 朝夕の風がおさまったときに、2回目の除草剤散布をしました。


夕方風の収まった時に まず、ほ場の中央部を歩いて散布 次に周辺部を廻って散布します
左 :夕方風の収まった時に / 中 :まず、ほ場の中央部を歩いて散布 / 右 :次に周辺部を廻って散布します


 田植えをした5月3日から5月6日の間は、6日を除き25℃を超える夏日となり、暖かい日が続きました。
 苗は、田植え後3~4日程度で無事に活着したようです。

 しかし、活着直後の9日から一変して低温となり、さらに、12日午後から14日にかけては、台風2号の影響を受け、強風が吹き荒れました。

 深水で管理していましたが、風圧で吹き寄せられ、風下側は稲が水没していても、風上側は土が出ている状態でした。
 そのため、稲の露出していた風上側では葉先が傷み、少し白くなっています。影響が残らないか心配です。


 16日は、特別栽培米以外のものに2回目の除草剤として、「ゴウワン」を10a当たり1kg散布しました。対象となる雑草は、ヒエとホタルイが中心です。 

 除草剤を散布する時は、5cmくらいの深水とします。
 散布後は、留め水とし、処理層が形成されるまで2日程度そのままにしておきます。


 なお、特別栽培米コシヒカリは、「ゴウワン」よりも成分数の少ない3成分のものを1回だけしか使用できないため、田植え直後に散布して雑草の発生を抑えています。

 中干は、6月17日・18日頃になる見込みです。


●トピックス● 

 毎年3月始め頃、南から「トラフズク」が渡ってきます。

家の庭の木にとまるトラフズクの雄(「農業サポーター」として田植えなどを手伝ってくれた高田進さんが、4月5日に撮影しました)

 最初に雄がきて、後から雌が渡ってきます。
 今頃は巣で雛を育てている頃で、6月になると山の方へ移って行きます。

 羽が虎斑模様で耳羽を持ったフクロウの仲間です。橙色の目が特徴で、俊敏なネズミハンターといわれています。
 天敵の目から逃れるために、体を細くして、木の幹にそっくりな姿となって隠れるという特性を持っています。
(写真は家の庭の木にとまるトラフズクの雄。
「農業サポーター」として田植えなどを手伝ってくれた高田進さんが、4月5日に撮影)


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田植えをおこないました! 

2008.05. 8

5月3日から6日まで、毎日25℃を超える夏日が続く中で、移植(田植え)を行いました。
農場の田植えが終わる頃は、地域の田植えもほとんど終わっています。

作付け面積は713a。うち、特別栽培米コシヒカリ160a、一般コシヒカリ324a、こしいぶき64a、わたぼうし74a、五百万石91a。

植え付けは、1株の苗を3~4本、深さを2~3cmにセットしています。

コシヒカリは、「50株セット」(1㎡当たり15株、1坪当たり50株)に取り組んでいます。植付け株数と播種量を減らすことによりコストを削減し、また、過剰な生育を抑制して品質低下を防止しようとするものです。

育苗ハウスから運んだ育苗箱を畦に並べます  苗を田植機にセットします
画像 左 :育苗ハウスから運んだ育苗箱を畦に並べます / 右 :苗を田植機にセットします


田植えを開始  運転席の両側の苗は、田植え作業中に補充するものです
画像 左 :田植えを開始 / 右 :運転席の両側の苗は、田植え作業中に補充するものです


3日から6日までの田植え期間中は暖かい日が続いたので、水深を3cm程度にして管理しました。
苗の活着までは保温的管理を行い、夜の低温から苗を守ります。活着後は、2~3cmの浅水とし、水温の上昇と確保を図り、初期分げつを確保するように管理します。

5月3日の苗の状況 長さ12センチメートル、2.2葉になっていました  育苗はこの裏は根がびっしりです
画像 左 :5月3日の苗の状況 長さ12センチメートル、2.2葉になっていました / 右 :育苗はこの裏は根がびっしりです


移植作業終了後に水を入れます  田植え直後のほ場 遠くに守門岳、魚沼三山が見えています
画像 左 :移植作業終了後に水を入れます / 右 :田植え直後のほ場 遠くに守門岳、魚沼三山が見えています


田植えが終わった7日は、トラクターを洗浄し、水稲の代かき用のドライブハローからロータリーに付け替えました。
また、補植作業と1回目の除草剤散布を行いました。

除草剤は、特別栽培米コシヒカリは、JA新潟みらいしろね地区稲作部会の指定した「トップガン」を、その他は、1回目として「ワンベスト」を散布しました。

特別栽培米コシヒカリは1回の散布ですが、その他は5月16日から17日頃に2回目として「ゴーワン」を散布の予定です。

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小田農場の経営紹介と「イチゴの出荷」

2008.05. 7

ここで、少し遅くなりましたが、小田農場を紹介します。

経営主(信雄)60歳、妻(悦子)57歳、長男(信一)34歳の3人で農場を経営し、水稲、養豚、大豆、野菜の複合営農を行っています。

3人で役割を分担し、経営主は経営全体と枝豆・セロリなどの野菜、大豆、繁殖豚の飼育を担当。妻はイチゴと直売部門を、長男は水稲とイチゴの栽培、肉豚の飼育を担当しています。


経営規模は、次のとおりです。

耕地面積は980a。今年は水稲を713a作付けしました。他に大豆受託面積が50aあります。
養豚は、繁殖豚の雄2頭、雌22頭の他、常時200頭前後の飼育豚がいます。今年は肉豚の出荷を約400頭見込んでいます。

大豆は、一部種子大豆を含め180a。野菜は、枝豆を中心にセロリ、ジャガイモ、ブロッコリー等の作付けと直売所の運営。それにイチゴのハウスが2棟528㎡。
年間を通じて農産物をJA、生協、直売所に向け出荷・販売しています。


田植えと同時に、イチゴの出荷も最盛期を迎えています。


収穫したイチゴ   パックに詰めて出荷
画像 左 :収穫したイチゴ/ 右 :パックに詰めて出荷


栽培しているのは、新潟県が品種登録をした「越後姫」。まだ生産量が少ないため新潟県内を中心に出荷されていますが、甘くて美味しいと引っ張りだこになっています。

田植え時期と競合するため、この時期のイチゴの着花と出荷量を少なくなるように計画していましたが、4月下旬からの高温が続いたためイチゴが熟れすぎて、田植えとイチゴの出荷が重なり、大忙しでした。


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