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blog_hukyu_kasahara2_f.jpg 青森県
笠原 均

話の行方を「固唾を飲んで」私は見守る

2024.03.18

 真夏のジャズイベントの興奮冷めやらぬ令和4年9月、五所川原市三好地区における住民座談会は、青森の夜なのに「激しい熱気」に包まれていました。

 座談会参加者から「次はどんなイベントやるか!?」って感じの思いが、波のように押し寄せてきます。


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座談会のイメージ...。さすがにオーバーだ


 ただ時代は、コロナ禍。行動制限下にあります。次のイベントをいつやるかワクワクしている雰囲気の中で、一つの冷静な声が上がります。八戸さん(仮名)です。


「毎年11月にやってた三好地区住民協議会祭りの中止が決定している中で、ワダヂミタイナ(津軽弁:私達のような)一塊の集まりがイベントを勝手にやっていいもんか!? 住民協議会の決定に反旗を翻すようなもんだぞ。」


 その言葉に会場はシーンと静まり返えりました。まるで水をうったかのようです。本人曰く「穏やかな話し方」の八戸さんですが、毎回、極めて鋭いのです。


kasahara_22_2.jpg
座談会に水を打つ八戸さんイメージ


 普及指導員の私は、息を飲んで見守ります。ゴクリ(ツバを飲む音)。
お喋りの私も、ここは我慢です。


 この状況で口火を切ったのは、几帳面かつ行動力満点なK子さん(仮名)です。
「だったら、住民協議会の二日間の祭りを復活させればいいんじゃないの!?」


kasahara_22_3.jpg
口火を切るK子さん(あくまでもイメージです)


 普及指導員の私は、さらに座談会の行方を見守ります。


 ・・・・それはいい考えだ! やろう!
 自分達で、決定をひっくり返そう!

 K子さんに賛成する声が、会場の各方面からあがります。


 そんな訳で、この日に参加した数名で、協議会の役員に直談判することになりました。
(本当にやるの? すごい! その時の筆者の感想)

 
 その数日後、「三好地区住民協議会祭りの中止決定は覆った」という連絡が、私の元にも入ります。
 二日間ではないけど、一日だけやることになったらしいのです。


To be continued.


<次回予告>
 三好まつりは、11月上旬。あと40日で本当に開催できるのか!? 大丈夫?


※画像は、AIで作成しています。

笠原 均

青森県の農業改良普及指導員(普及員)です。普及員歴はすでに20数年となるのですが、お話し好きが高じて、農業の担い手育成を担当していることが多いです。 プライベートでは、「気分はプロフェッショナルカメラマン」、「YouTube再生回数が伸びないけど作曲家とウインドシンセサイザー奏者」です。 加えていうと、15年前から音楽の秘められた力をフル活用して地域おこしをやっています。そんな活動のお陰で町内会役員から目をつけられ(勧誘され)、町内会の理事なんかやっています。もちろん、町内の草刈りやしめ縄づくりも、町内会最年少として参加しています。

blog_hukyu_katano_f.jpg 秋田県
片野英樹

心と体の健康のために

2024.03. 5

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。年度末が近づき各種組織・団体の総会が開催され、あいさつも増えています。つくづくあいさつ下手です。


 去る2月27日、当地区の生活研究グループ協議会の総会が開催されました。会員の高齢化と卒業によって、令和3年には全国組織が閉会となり、令和6年度には秋田県と地区協議会の閉会が決まりました。時代の趨勢とはいえ、なんともさみしいかぎりです。


 総会終了後に「心と体の健康のために」と題し、研修会が開催されました。講師は生研グループ会員です。これをテーマに様々なところで講演しているすごい会員がいるんだなと思うと同時に、ひっそりと隅に座っている男性も気になっていました。


 ところが...
 いざ研修会が始まると、その男性が出てきました。なるほど講師はこの男性かと思いきや、スーパーにある買い物かごをぶら下げての登場です。なんと、この男性はマジシャンだったのです。しかし、結構なミスが会場を和ませ、笑いの渦に包まれました。これが「心の健康」か!(写真1)


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写真1:スーパーマジシャン?(ぼかしてます)   


 筆者も挑戦しましたが、これがなかなか難しい。当然笑いを提供しました(写真2)


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写真2:手品に成功した筆者


 つづいて、「体の健康」です。全員が立ち上がり、さぁ炭坑節です。まさか、総会で盆踊りを踊るとは。会員からは"穴を掘るしぐさが上手"とお褒めの言葉をいただきました。なんせ、墓穴を掘るのは得意ですから...
 3サイクル踊りましたが、これが結構きつくて筋肉痛確定です。


 数十年前から時々生研グループの行事に参加してきましたが、皆さんの元気が半端なく、しかも芸達者。こんなに地域で頑張っている人が協議会の閉会で表舞台から去ってしまうなんてもったいない。直売グループや起業グループに合流しながら、地域の伝統を守りつつも、新たな動きを起こせるよう支援していかなければならないと感じました。

片野英樹

秋田県で平成4年度採用から普及指導員ほぼ一筋で30年経ちました。主に水稲・大豆担当でしたが、一時期集落営農や法人育成にも携わりました。現在は裏方として、水稲新品種「サキホコレ」の普及に取り組んでいます。

blog_hukyu_kasahara2_f.jpg 青森県
笠原 均

やってみれば楽しいのです!

2024.02.16

 令和4年の8月と言えば、まだコロナ禍の真っ最中です。
 そんな訳で周辺から「コロナ禍でイベントをやっていいの?」みたいな「不安のくすぶり」を感じながらも、五所川原市三好地区においてジャズライブを「本当(マジ)に」開催することになりました。

 ただ、ここで勘違いしてはいけないのは、「ジャズライブを行うこと」が、私達の目的ではないということです。
 普及指導員や中間支援組織の真の目的は、
①集められた住民が主人公となって、結束力を高めること
②三好地区において、地域おこしに向けた活動がスタートしたことを地域住民に伝えることなのです。

 さらに、面白い仕掛けがあります。
 実は、イベント開催に向け座談会に集まってくれた「意識の高い住民」の皆さんと普及指導員の間では、密約を交わしていたのです。それは・・・


「一見、ジャズライブをやると見せかけて地域の住民を集め、そのまま座談会に誘導する(ひきずりこむ)こと」です。


 と言っても、
「少子高齢化対策に向け座談会で議論したいので、参加してください!」と言った真正面からの誘い方はしません。

 ここは、
「わざわざ三好地区で演奏してくれたジャズオーケストラに、皆さんから労いの言葉をかけてもらえませんか。演奏が終わったらコミュニティセンターで、楽器の片付けをするので、皆さんも一緒にセンターへ入ってもらえませんか。」

 ・・・そうやって地域住民を誘うことを、私達は、固く、堅く、硬く約束しました。


 そんな訳で、写真でご紹介しましょう。


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<会場準備のための草刈>

 基本的に、普及指導員がやるのではなく、住民がみんなでやります。達成感を一緒に味わうためです。
 当然、地元農家の方が、私よりも草刈の手際が良いです。


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<ジャズオーケストラの演奏>

 8月21日、いよいよ演奏当日!
 しばらくコロナ禍での行動制限がかかっていたので、久しぶりに体をスイングすれば、スカッとします。


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<三好地区住民協議会会長からの挨拶>

 このイベントをやることになった経緯を会長から説明。
「行動制限が続く中ですが、やはり地域住民が交流する場が、私は必要だと思うのです!今日は集まってくれて本当にありがとう!」
 拍手!拍手!


・・・私は、この時、あることを思い出していました。
 「会長!あなたは、コロナから住民を守るためと、最後まで開催に反対してませんでしたか!?真面目に怒ってましたよね!?」・・・今は良き思い出(´∀`*)


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<マスクこそしていますが、会場の皆さん、大盛り上がり!>


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<消防団から地元の若手も参加!>


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<平均年齢が一気に下がった座談会>


 地域おこしのための集まりであることは最後まで明かしませんでしたが、「三好地区で何かが動き出している」そう皆さんは、感じたみたいです。

 ちなみに中央で立ち上がって自己紹介する地元の青年は、この1年後、三好地区のために多大なる貢献をするのです。
 ただこの時、まだ誰もその大きな変化の胎動に気づいていませんでした。

 この日は、玉のような汗が噴き出す真夏の暑い日でしたね。
 でもこの日を境に、急速に県(普及指導員)とNPO、住民間のワダカマリが解けて流れたのです。


 ということで、普及指導員としては一つ目の壁は越えたな~というぐらいの思いでしたが、「地域おこし」という転がり始めた大きな石は、この後、急激に加速していくのです。


To be considered.


※肖像権保護のため、写真は画像処理をしております。

笠原 均

青森県の農業改良普及指導員(普及員)です。普及員歴はすでに20数年となるのですが、お話し好きが高じて、農業の担い手育成を担当していることが多いです。 プライベートでは、「気分はプロフェッショナルカメラマン」、「YouTube再生回数が伸びないけど作曲家とウインドシンセサイザー奏者」です。 加えていうと、15年前から音楽の秘められた力をフル活用して地域おこしをやっています。そんな活動のお陰で町内会役員から目をつけられ(勧誘され)、町内会の理事なんかやっています。もちろん、町内の草刈りやしめ縄づくりも、町内会最年少として参加しています。

blog_hukyu_katano_f.jpg 秋田県
片野英樹

普及計画外部評価と普及職員大会の開催

2024.02. 1

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。

 令和6年1月24日、普及計画の外部評価がありました。秋田県は課長(普及指導センター所長相当)が発表することになっています。今まで数々の実証ほ等の発表をしてきましたが、普及活動実績発表の緊張は別格です。なんせ、課員の汗と苦悩と喜びの結晶をわたしの拙い発表で外部評価委員に伝わらないとおおごとですから...

 そもそも、筆者は原稿を読みながら説明するのが大の苦手で、ほとんどの発表はスライドを見ながらその場で説明しています。今回もこのスタイルで臨みましたがはたして評価結果はどうなることやら(写真1)


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写真1:緊張しまくりの筆者


 評価委員からは全体の講評として、活動手法が適切だったのか、工夫や改良したことに焦点をあててほしいとありました。手法の評価はなかなか数値化できないため、この結果としての単収や販売額を記載しましたが、どうもそれだけではよくなかったようです。難しいものです。


 それはさておき。
 外部評価終了後に、普及職員大会を開催しました。今年度は農業改良助長法が施行されて75年目ですので、75周年記念講演として(一社)全国農業改良普及支援協会の関戸章一さんから御講演をいただきました。盛りだくさんな内容で、笑いあり滑りありと楽しい講演でした。若手普及職員は、腱鞘炎覚悟で必死にメモをとっており、筆者もこんなすごい普及指導員がいた(いる?)んだと感銘を受けました。ありがとうございました(写真2)


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写真2:終始なごやかだった御講演


 外部評価委員のアドバイスと関戸さんの講演内容を来年度の普及計画に活かしながら、産地や経営体を盛り上げていきたいと、懇親会でぼんやり考えながら関戸さんとひたすら飲み交わしました。

片野英樹

秋田県で平成4年度採用から普及指導員ほぼ一筋で30年経ちました。主に水稲・大豆担当でしたが、一時期集落営農や法人育成にも携わりました。現在は裏方として、水稲新品種「サキホコレ」の普及に取り組んでいます。

島根県
長妻武宏

島根の子牛初セリ

2024.01.30

 子牛の初セリが、今年も益田市にある西部子牛市場から始まりました。


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 島根県内では、西部、中央、隠岐(各島1か所計4か所)で子牛の市場が開設されますが、毎年1月は、西部子牛市場からセリが始まります。


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 今年最初ということで、知事のあいさつの後にセリが始まりました。
 例年、1月市場は天気が荒れるイメージがありましたが、今年はおだやかな天候となり、会場では牛汁も振舞われました。価格も、前回から16,489円上昇しました。


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 今回の子牛市場には、昨年度管内で繁殖農家を目指して就農した新規就農者の初出荷もありました。発育も良好だったので、セリ価格も平均以上となり、ひと安心でした。資材費が高止まりしている状況なので、飼養管理技術のほか、経営についてもしっかりとフォローしていきます。

長妻武宏

島根県の長妻です。畜産が専門の普及員ですが、過去には、イノシシの研究などもしていました。島根農業の応援団員になりたいと思っています。

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