婦人パワーでがんばるハウスニラ作り!
2008.11.10
11月5日にニラ部会の現地検討会および販売反省会が開催されました。
壱岐地域のニラはアムスメロンとの輪作が特徴です。また、山口部会長以外はすべて女性であり、やや年齢が高い方々が多いようです。
昨年は1月に中国産ぎょうざ事件により、一時的にびっくりするような高値があったもののその後は落ち着き、結果としては昨年より束(100g)あたり+10円で販売が終了しました。写真 右:熱心に質問される婦人たち
長崎県での標準的なニラハウス栽培は3月に種まきをし、6月には圃場に植え付け、10月末までに株養成(ニラの茎葉を増やす:分けつ数を多く確保する)し、10月末に茎葉を刈り取ってマルチ、その後、ハウスの保温(ビニル被覆)を行い、6月まで収穫を行います。
壱岐はメロンとの組み合わせにより、定植時期が7月と遅くなり、株養成期間が約1ヶ月ほど短くなります。株のでき具合を判断する方法として、分げつの数を参考にし、多い方で約40本程度、少ない方で約25本程度と開きがありました。
今年は梅雨明けが早く、夏場からの高温により「さび病」の発生が目立ちました。
1回刈り取って、その後伸びた茎葉にも発生が確認され、株養成中の防除不備が解りました。また、メロンとの組み合わせでハウス土壌中に肥料が溜まっており、恐らくニラにとっては肥料過多の条件になり、今年のように夏場の高温では、かん水を十分行っていないと、根が張らずに肥料が効いていない状態となり、さび病の発生、茎葉が軟弱になり倒伏してしまい、刈り捨て時期を早めなければならない状況に陥ったと思います。
左 :新しい葉にも発生しているさび病 / 右 :現地巡回結果による総評。 この後は酒を交えての意見交換
最後に、ごちそうを目の前にして、現地巡回で明らかになったことを確認し、次年度はメロン作付前とニラの定植前に土壌分析を実施し、適正施肥により病気を出さない、茎葉を倒さないようにすることで、品質および販売量のアップに努めることにしました。
(文中の画像をクリックすると大きく表示されます)