壱州にんにく産地の復活をめざして!
2008.09.17
壱岐は古くはにんにくの産地であり、最盛期は約80haほどあったと聞いています。知る人ぞ知る、「壱州早生」、「壱州ホワイト」の発祥地であります。
現在の普及センター、JA壱岐市営農センターほかの敷地は、かつて長崎県農業試験場壱岐分場がありました。そこでにんにくの育成が行われ、西南暖地を代表する2品種が誕生しました。
にんにくは、出荷調整に労力がかかること、生産者の高齢化、価格低迷などにより、産地としての規模は縮小し、ほとんど消えかかるほどでした。
しかし、今年の1月末に発生した中国産ギョウザ事件で販売が好転し、びっくりするような単価で、生、乾燥にんにくともに販売ができ、JAへの業者の引き合いが強く、21年産については作付け推進を図りました。
9月3日(水)、にんにく栽培講習会を開催したところ、例年の倍以上の参加があり、びっくりしました。
JA壱岐市の長岡課長から、「加工業者からも注文があり、ぜひ、産地復活を目指したい」と力強いあいさつがあり、種子のりん片はずし、種子消毒、植え付け、収穫時期の判断、出荷調製方法など初心者向けに時間をかけて丁寧に講習を行いました。皆さん、大変、真剣に耳を傾けており、説明にも熱が入りました。
最後に、昨年度、普及が仕掛けた葉にんにく栽培についても紹介し、ぜひ、今年は小さいりん片(くず種)を活用し、葉にんにくを作ったらどうか、また、ぜひ食べておいしさを知ってほしいと呼びかけました。
個人的には、葉にんにくは軽量で、市場等ではまだ認知度が低いので、宣伝いかんでは大変おもしろい商材だと思っています。なんとか成功させたいという一念です。
写真 左:昨年度に普及で取り組んだ葉にんにく展示圃 / 右:JAの四季菜館で試験販売
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